文部科学省における、平成26年度「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進」事業を取り組みました。
本事業は、専修学校、大学、大学院、短期大学、高等専門学校、高等学校等と産業界等が産学官コンソーシアムを組織し、その下で具体的な職域プロジェクトを展開し、協働して、社会人、女性、生徒・学生の就労、キャリアアップ、キャリア転換に必要な実践的な知識・技術・技能を身につけるための教育カリキュラム等を開発・実証するものです。本事業により、成長分野等における中核的専門人材や高度人材の養成を図るとともに、特に、社会人や女性の学び直しを全国的に推進します。
*文部科学省HPより引用
「情報」と「デザイン」の概念をしっかりと分けて、それぞれを理解する教育プログラムの提案をしています。
視点教育モデルカリキュラム「ENRICHING」(中央)を美術、デザイン科のある高等学校様へお送り致しましたところ、指導の参考にしたいと賛同を頂きました。
ENRICHINGのコンテンツを順番に紹介していきます。
*全ページのPDFは本ページの一番下にリンクがあります。
【ENRICHING インデックス】
第1 章: 新しいリーダー論
1、 中核的専門人材は、どのように生まれるのか?
2、 (新しい考え方を取り入れる)視点教育だけが、今ある専門知識と技術を再編する。
3、 人の成長とは、新しい「視点=考え方」を意識的に取り入れることを意味する。
4、 情報インプットの量と質が、情報アウトプットを規定するという法則。
5、 ふつうの人は情報量を制限している。
6、 リーダーは激しい状況の変化、つまり新しい情報に常にさらされている。
7、 リーダーは、情報を「逆三角形」で捉える。情報の階層を理解する。
8、 情報を逆三角形に追求すると地球に到達する。
9、 根源的な情報から現象を整理する習慣を。
10、リーダーは、より根源的で、多くの現象の起点となっている情報を得ようとしている。
11、リーダーは、物事は人と人、人と物との関係から生まれてくることを理解している。
12、デッサンは、自分の固定的なパターン情報を意識的に広げるトレーニング。
第2 章: デザインの本質とは
1、 企業活動は全てデザイン活動
2、 人類史は全てデザインの歴史
3、 デザインは人間の本能である
4、 だれもがデザインできる時代が始まる
5、 デザインは「不快」を「快」にする
6、 デザインの目的は私と人類を成長させること
7、 地球ローカル視点のデザイン_ 発電鍋
8、 デザインとは
第3章: 言葉は私を成長させる
1、 私たちの脳は言葉で理解している
2、 私たちは世界を日本語で考えている
3、 世界には言葉以上のものが存在している
4、 アタマの中で考える世界より、世界はもっと広い
5、 ヒトは見たいものしか見えない
6、 自分が見ていないものに興味を持つ
7、 誰も見ていないものを見つけたら自分でネーミングしてみる
8、 言葉化されていないモノは山ほどある
9、 新しい言葉を手に入れると、自分の世界が広がる
10、言葉化されていない考え方も山ほどある
11、新しい考え方には、新しい言葉が必要になる
12、言葉を絵にする
13、言葉と絵のインプットとアウトプット
第4章: ザックリと絵を描いてみる
1、 絵は情報でできている、情報は絵に描ける
2、 体と脳のストレッチ
3、 落描きストレッチ
4、 A 点からB 点へ、線を描いてみる
5、 言葉を絵で伝える
6、 絵は情報
7、 絵はたくさんの情報を伝えられる
8、 世の中の物をシルエットでみる
9、 世の中の物をシンプルにみる
10、○△□で物や状態を描いてみる
11、世の中の物を○△□に置き換えてみる
12、平面から立体にしてみる
13、この世界は3D、つまり立体でできている
14、西洋型の絵は3D を2D に描いて立体・空間に見せる技法
15、情報が増えると伝わりやすくなる
第5章: 絵で伝えられる情報
1、 棒人間が伝えるリアリティ
2、 棒人間で状況を伝える
3、 棒人間で感情を伝える
4、 棒人間で物語を創る
5、 モチーフは描く対象物ではなく、それを含む環境を描くこと
6、 良く観ることができると、 重要な情報に気づく
第6章: 線で描くことは日本のDNA
1、 「鳥獣戯画」は日本のキャラクター作りの原点
2、 キャラクターは日本のアニメの原点
3、 「鳥獣戯画」は日本のダ・ヴィンチ俵屋宗達に引き継がれる
4、 「風神雷神」は、広重・北斎・若冲に受け継がれる
5、 マンガ、イラストの素である線で描いた絵は日本のDNA
6、 北斎漫画のシンプルな線
7、 日本人は線に興奮する、目覚めていく
8、 線で描いた絵はスピーディーな会議に最適
9、 線で描いた絵は、アタマ内情報と会議を可視化する
10、線で描く絵は日本のDNA、光と影で描く絵は西洋のDNA
11、光と影で世界を視ると西洋の空間把握の視点が分かる
12、西洋と日本の描き方を統合すれば表現が豊かになる ←12/14 new!
13、世界を光と影と線と色で見つめ直す
第7章: カラーは私を成長させる
1、 脳で色を再生している
2、 ニュートンとゲーテの違い
3、 二人の違いは現代の色立体に統一された
4、 色立体ですべてが説明できる
5、 RGBは色の三角関係
6、 ART作品がカラーの先生になる
7、 印象派の画家たちは色の研究者
8、 カラーを学ぶ最高の教材はすべての街や自然
9、 水彩画は水で遊ぶ
10、カラーの遊びはファッションやメイクを変える
11、アキバ系の配色
12、浮世絵の配色
第8章: 目は私を成長させる
1、 現代科学の父、デカルトは目と光の関係を考えていた
2、 みえる情報は光によって目と脳に届く
3、 脳がすべての情報を再構築している
4、 絵を描くことは、自分と自分が今いる環境を意識すること
5、 目は、つまり脳は騙されやすい
6、 エニグマ錯視が新しいトリックアートになる
第9章: 描くことは環境が発する豊かな情報を見つめること
第10章: コンセプトとは何か
第11章: デザインは絵から始まる
第12章: クリエイティブTHINKING ができるようになる40 の視点
第13章: モデルカリキュラムのドラフト案
第14章: 実証講座 実施カリキュラム
【PDF】
平成26年度文科省事業成果報告書
平成26年度視点教育モデルカリキュラム