【ENRICHING】地球ローカル視点のデザイン_ 発電鍋

第2章 デザインの本質とは

昼間は親を手伝い夜しか勉強できないウガンダの村にLED の照明がつきました。
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村の中でも携帯に充電できるようになりました。
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荒川区南千住にある日本の企業、株式会社TESニューエナジー藤田社長の発明商品です。東日本大震災の時に思い立ったアイデアが「電気を生み出す鍋」。もちろん世界初です。3月11日に全く携帯や暖房が使えなくなった私たちにも必需品になるはずですが、すでにアフリカなどの村々で使われ始めています。その土地で手に入る薪と水を使えば、料理をしながらでも、すぐに発電できます。携帯の充電のために街に60キロも歩いて行かなければならない難問を解決しました。
これからのデザインは地球ローカルの視点が必要です。先進国の考え方を押し付ける発想ではなく、その土地その土地で手に入る材料で、その土地に生きる人々にとって簡単にメンテナンスできる技術で、そこにある最大の困難を、その土地や文化に合った方法で解決していくデザインの考え方が必要になります。

日本が世界に誇ることができる、日本の新世代デザインの発想。この発電鍋は間違いなくその先駆けです。

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