AiPs Vol.3 report02「制作に入る時どこから手をつける?」1/2

こんにちは。講師の青木です。 
さて今回は3回目のAiPsの授業について振り返ってみます。

前回の記事で紹介した通り、今回は160×3回(8時間)で作品を完成させなければなりません。
取り組むお題はこちら。

「東京の1週間という時間を、1枚のポストカードに表現してください」

すでに最初の課題説明講義で30分時間を使っているので、1日目は残り2時間少し。
せっかくですので、みなさんも、自分が作り手だったらどこから考えていくか想像しながら
記事を読んでいただければと思います。

創造を仕事とする場合、必ずその仕事を「求める人」がいます。
「その人が今回の課題文のような依頼文を用意する場合」と、
「制作者側が用意して、必要としている人に提案する場合」があります。

どちらにしても、課題文(依頼文)の裏側には根本的に解決してほしい目的が存在します。
ですので、依頼されてすぐに作り始めるのではなく、
その前に考えるという作業が必要になるのです。

このことは「作るより考える」の記事で遠藤記者も触れていますね。

さて、この「東京の1週間という時間を、1枚のポストカードに表現してください」
にはどのような目的が込められているでしょうか。

まず注目するのは「東京の一週間」というキーワード。
そして次に「ポストカード」というキーワードです。

そして目的を紐解くとっかかりは、依頼者の活動です。
今回のAiPsはコンペに参加します。
つまりこの課題文はコンペの課題文で、そしてコンペの主催者は東京にある「ホテル」です。

採用作品はポストカードとして制作され、客室やパブリックスペースで宿泊者などへ
無料配布されます。

では、どうしてホテルがお金をかけて「東京の1週間」という題材の「ポストカード」を募集し
印刷して無料配布するのでしょうか。

2/2へ



過去のAiPs Vol.3のトップに戻るにはこちら → AiPs Vol.3Top

過去のAiPs Vol.1のトップを読むにはこちら → AiPs Vol.1 Top
過去のAiPs Vol.2のトップを読むにはこちら → AiPs Vol.2 Top

AiPsVol3_2-1