【CSA -2024 3rd Presentation- 特別審査員】川﨑朱美子さんに密着取材しました(総評編)
こんにちは。教務部吉田です。
引き続き、1学年の後期オリエンテーション・インフォグラフィックスの授業について書こうと思います。
9月16日。この日は前日の手描きスケッチをイラストレーターなどのソフトを使ってデータに起こすところからの作業となりました。作業前に柳本浩市先生からいただいたピクトグラム作成上のコツは次の通りです。
・遠くから見ると細かいものは潰れて見えるので要注意
・なるべく重なりを作らないようにする
・色を使ってもいいが、そこには意味合いが必要
そして約1時間の制作後に出力し、実際に構内に貼っていきました。
気づけばOCHABI中が学生のピクトグラムだらけに…。
貼り終えたらいよいよ2人1組になって検証開始です。
校門からスタートし、必要な場所にあるであろう相手のピクトグラムを手がかりにゴールを目指します。OCHABIキャンパスの構造をすでに知っている学生たちのはずが、実際にはピクトグラムを頼りに歩いていたら本当に迷子になった学生もいました。
当然、柳本先生も一緒に検証されました。以下、講評でのコメントから抜粋して書きます。
「今回の課題は人を誘導するのが目的で、それに必要なサインを設けることが求められました。ですが、ほとんどの人が自販機の前に自販機のピクトグラムを貼っていたという具合。見れば分かる所に貼っても意味がありません。欲しかったのは、エレベーターや階段を上がったら、すぐにどっちに自販機があり、どっちにトイレがあるというサインでした。
またデザイン面では、極力シンプルで、スミベタで繋がっているものが分かりやすいのですが、皆さんのを見ていると余計なものが含まれたデザインが多く見られました。例えば、階段を表すジグザグマークに歩く人のマークがなくても、そのサインは階段のことだと分かります。エレベーターで言えば、上下の矢印をどう工夫すれば、訪れたゲストを戸惑わせずに誘導できるかを考えてみてほしいです。」
終わりに今回学生が制作したピクトグラムの中から、評価の良かったものをご紹介したいと思います。
①ギャラリーを表現。実際には絵は飾られてませんが、一般にギャラリーと聞いて想像するのはこういう感じかも。
②行ってほしくない方向に貼り、人の動きをコントロールしたかったサイン。意外とこういった禁止マークが少なかった。
③ゲストに手を洗ってきてほしくて作ったそう。擦り合う手を白黒で、上から落ちる水をシンプルな線で表現できています。
④こちらも手ですが、バイバイをしています。自動扉に貼って、ゲストが帰るときに見えるようにした心憎い演出でした。
次回はチームで取り組んだ模様をお伝えしたいと思います。
→インフォグラフィックスの授業を振り返って①
→インフォグラフィックスの授業を振り返って②
→インフォグラフィックスの授業を振り返って③
→インフォグラフィックスの授業を振り返って④