こんにちは。教務部吉田です。
8月28日の夏期特別実習「ストーリーブック(製本)」の製本を担当しました。
当日は電車の大幅な遅延もあり、授業開始の10時に登校できた受講生はごくわずか。
そんなこんなで自己紹介もないまま始めた実習でしたから、
なぜ教務部の私が製本の講師をしていたのか疑問に思った人もいたことでしょう。
実はOCHABIに来る以前に勤めていたのが製本会社でした。
製本会社と言うと出版や印刷もと思われがちですが、シンプルに製本のみする会社です。
そこで手で本を製作する部署におり、製本の技術を身につけたという次第です。
では話を夏期特別実習に戻します。
結果から言うと全員製本できました。
絵本だけにめでだしめでたしと言いたいところですが、
やはり鍵になったのは本文(ほんもん)の出力が当日までに終わっていたかどうか。
というのも製本には作業する以外に乾かして置いておく時間が必要だからです。
この時間が不十分なまま開いたり動かしたりすると本の形状が崩れてしまいます。
綺麗な製本をするためには時間にも気持ちにも余裕が必要ということです。
今回はOCHABI生に少しでも綺麗な手仕事を心がけてほしいと思って講師を引き受けました。
カッターで紙を切るにしても、角をきっちり合わせて紙を折るにしても、
集中して指先に神経を行き届かせる、その積み重ねが美しい仕事の基本だと私は思います。
すると制作中は自然と無言になるものです。
また逆から考えてみるのもいいですね。
綺麗な仕事をするためには作業スペースは整理しておくべきか、
どういう工程で作業を進めたら無駄なく効率的にできるかなどいろいろと頭を使います。
ぜひこれを機にこれからも製本にチャレンジしてみてください。
ご相談があればサポートします。