【CSA -2024 3rd Presentation- 特別審査員】稲田 明恵さんに密着取材しました(総評編)
こんにちは。指導部 亀山です。
先日行われた「Creative Solution Awards-2019 3rd Presentation-」でお招きした特別審査員 Peatix共同創設者 竹村詠美さんのご様子をレポートします。
竹村さんの特別審査員賞に輝いたのは…
【特別審査員賞(竹村詠美賞)】
1Fチーム
【商品企画名】世界れっどかっぷぷろじぇくと
【クライアント】特定非営利活動法人 国際連合世界食糧計画WFP協会
【与件】
世界では8億人が飢餓で苦しむ中、食料生産量の3分の1が廃棄されています。
国連WFPでは、世界の飢餓問題を身近に考えてもらい、支援の輪に加わってもらうため、SNSを活用したキャンペーン「Zero Hunger Challenge for AFRICA 食品ロス×飢餓ゼロ」を開催しています。このキャンペーンにおけるSNSアクションを促すための施策を提案してください。
こちらのチームは、現在国連WFPが給食を入れる容器として使用している赤いカップに着目し擬人化した、れっどきゃっぷちゃんというキャラクターを作成しました。
以下、竹村さんからいただいたコメントです。
【 特別審査員賞(抜粋)】
「私が今回こちらのチームのとても良いなと思った点は、やはり個人の生活に関係のない話題に関心を持ってもらうことは非常に難しいことなのですが、若い人たちの個人的な生活圏の中から徐々に関心を持ってもらえるようにするためのアプローチとしてキャラクターというものに辿り着かれたという、その思考プロセスがすごく良かったと思います。
キャラクター自体は非常に可愛らしく日本的で、ちょっとサブカルぽい感じのキャラクターだなと思います。こちらのキャラクターの良し悪しについては審査委員会でも正直いろんな意見が出ました。でも、私は若い人たちに向けた切り口として打ち出された案の完成度としては非常に高いものが作られたと思っています。キャラクターをこのまま行くかどうかは別として現段階のプロトタイプとして非常に高い完成度にできたという点は評価されるべきかなと思いました。
また、チームの皆さんが今回キャラクターというコンセプトに合わせて服装もすごく意識されていたと思うので、そういう点でもプレゼンテーションと企画の整合性がわかりやすかったし全体的な完成度として非常に良かったと思います。
今後なんですが、やはり国連というグローバルな組織への提案なので、キャラクターが少女だと若干ジェンダーの問題を感じる部分もあるかと思います。なので、もう少しジェンダーニュートラルなキャラクターの発展性であるとか、suicaのペンギンやサンリオのキティちゃんのようにもっと息の長いキャラクターを考えたいところです。国連という大きな母体とやっていくので、一過性のキャラではなくそうした息の長いキャラとして打ち出すためにはどんな要素が必要かも深掘りしていくとさらに良い提案になるんじゃないかと思いました。」
総評としては下記のコメントをいただきました。
【 総評(抜粋)】
「皆さん準備から今日まで本当にお疲れ様でした。
受賞されたチームもそうじゃないチームも本当にここまでやり遂げられたのは誇りに思っていただければと思います。
他の審査員の方も仰っていましたが、皆さん展示ブースでも表彰式の壇上でもチームワークを意識されて話されていたのが印象に残りました。特に展示ブースをまわっていた時などかかなりリハをされたのかなと思うくらい3人でも4人でも5人でも皆さん臨機応変に上手くプレゼンをされていました。同じ3分間でも一人がずっと喋り続けるより上手く役割分担をしてプレゼンされた方が聞く側も楽しいですし、とてもチームが結束してるんだなと感じました。
チームで仕事をするってすごく難しいことで、多分今日に至るまでに皆さんの中でも色々揉めたり意見が割れたりとかもあったと思うんですが、期日を守って一旦アウトプットされたことはやはりどのチームも素晴らしいと思うし、やっぱり形にして表現できる力っていうのは本当にこの先、武器になると思います。
また、全体的に気になったのは、企画の実現可能性を考えられているチームとお題には答えたがそこまでは検証できてないなというチームに分かれたことです。
原体験と離れている、例えば飢餓問題とかもあったと思うのですが、そうした課題の時にはやはり当事者や当事者に近い方へのインタビューをもっとされると共感度が高く、より実現性が高いものになるかなと思いました。
あと最後に全体的にもっとシンプルにできるかなと思いました。すごく皆さん色々考えられているのはわかるんですが、やはり3分でプレゼンできる内容は非常に限られているので、もっと絞ってしまって、それを肉付けするための、全体をぱっと見た時にの印象で伝わるディスプレイだったり衣装だったりトークであったり。その辺の統一性みたいなとこをもう一歩削ぎ落とせるんじゃないかなと感じました。
でもここまで短い期間の中で作られたのは本当にすごいことだと思うので、これからも頑張ってください。ありがとうございました。」
竹村さん、貴重なお言葉ありがとうございました!
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