こんにちは。教務部吉田です。
2016年2月5日(金)~2月7日(日)に学生が企業・団体からの課題に様々な発想で取り組み、企画提案を発表する「Creative Solution Awards -2015 4th Presentation-」を開催します。2015年度としては最後のプレゼンテーションです。2年生は6つの企業・団体から課題を頂いています。そのうちの1つが株式会社ロッテ様です。課題は前回(Creative Solution Awards -2015 3rd Presentation-)に続いて
学生は新たなメンバーでこの課題に取り組んでいます。
先日、ロッテ本社へヒアリングのために学生を引率してきました。
午前9時過ぎ。ヒアリングがスタートしました。
まずロッテ様から日本におけるガムの歴史を教えていただきました。
ガムはこれまで時代の変化とともにイメージチェンジを繰り返してきた商品です。
戦後、子供のお菓子という印象だったガムを大人の嗜好品へと変化。一気に社会に浸透しました。その後、市場の停滞にともない、1980年代には眠気防止や口臭除去といった機能性を謳ったガムへとシフト。喫煙者も多くいた時代背景もガムの売り上げに貢献していたようです。
そして1990年代後半にガムは劇的変化を遂げます。歯に悪い嗜好品といった固定概念を、歯にいい健康的なものへと180度イメージ転換したのです。皆さんご存知「キシリトールガム」の誕生です。
最近では若者の噛む力の低下からガム離れが見られる点に着目し、噛むこと自体を楽しめるガムも売り出されています。CMの音楽とダンスが印象的な「Fit’s」がそれです。
そして今ガムはまた転換期を迎えています。
2004年にガムの市場はピークを迎え、その後現在に至るにつれて緩やかに市場は下降しています。その理由にガムに代わる携帯可能な菓子類の市場拡大、日本人のマナーの意識向上やスマートフォンの普及などが挙げられるとのことでした。
引率を終えて、今後ガムはどうなっていくのか、どこに市場を見出していけるのだろうかと感じました。きっとロッテ様も同じように毎日この問題に向き合って新商品の開発に取り組まれているのだと思います。そこで学生に課されたのが「新しいガムの価値を生み出すには、どのようなクリエイティブアイディアが考えられるか。」です。
ロッテ社員でなくして、同じ1つの問題の解決に取り組める機会はそうそうあることではありません。学生には絶好の機会と思ってやり切ってほしいです。
最後に、イメージ転換する背景には社会的・文化的な要因が大きく影響しています。その時代のニーズに応えることがヒット商品を生みだす原動力といえるでしょう。今学生の間で流行しているものの中に次のガムに繋がるヒントがあるのかもしれないですね。
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