こんにちは、指導部の戸田です。
OCHABIのある東京都千代田区。
言わずと知れた日本の中でも重要な中心地です。
国の方向を決める国会議事堂、政策を遂行する各省関係機関、大手企業の本社群、東海道新幹線をはじめとする交通の起点東京駅。
このような場所で人生の3~4年間を過ごすことができるOCHABI生だからこそ、生み出せるパワーがあると信じて止みません。
そんな中で一か所だけ異質な場所が存在します。
「皇居」です。

今は皇居として知られているあの東京駅前から見えるお濠と森に囲まれた広大な敷地。
1.15㎢。
はい、ここでこのコラム恒例のOCHABI何個分でしょう。
そもそもOCHABIの広さがわからない人は、
こちらをご覧ください。
答えは1,150個分です。
といわれても想像がつきませんが。
とにかく広いようです。それがあんな東京のど真ん中にあるなんて。
実はかねてより、森林科学の世界では「皇居」が話題になってきました。
なぜかというと…
手つかずの森が大都会のど真ん中に残っているから。
「皇居」(1869年~)、その前は「江戸城」(1457年~)なので場所によってはかれこれ600年以上もの間、人の手が入っていない森が形成されていることになり、それはそれは大変貴重な資源なのです。
ここまでくると
天然更新もしているでしょうし、独自の生態系が構築されているかもしれない。
研究者の期待は膨らむばかりなのです。

なおOCHABIの創設者である
服部廣太郎博士は生物学者。
若き日の昭和天皇にも生物学の御講義を行い、さらには皇居内の生物学研究所も束ねていたといいますから、皇居内の貴重な自然にも目を付けていたに違いありません。
そんな手つかずの森を近年、
国立科学博物館が調査を行っています(現在も進行中です)。
1996年、先代の平成天皇(今の上皇さま)の発案により皇居内の生物について正確な記録を残し、その後の経年変化などを把握するプロジェクトが実現したのです。
今日ではその結果が少しずつ明らかになってきました。
さて、大都会のど真ん中で一体何が!
次回に続きます。