【OCHABIの視点】環境を知ろう 都市編 ごみの行方③

こんにちは、指導部の戸田です。

最近地震が頻発していますが、みなさんは何かしらの備えをしているでしょうか。
今朝の情報番組では「簡易トイレの作り方」や「飲み水に変えるストロー」、「簡易的ご飯の炊き方」などが紹介されていました。

でも、気になることが。
どうやっても「ごみ」って出ますよね。

小生は阪神大震災や東日本大震災など、大きな地震を直に経験していませんので避難所生活での様子や復興に係る片付けの難しさについて詳しくは描けませんが、発生するごみについては容易に想像ができます。
現代においてごみの問題は、通常時であれ非常事態時であれ、どんな時でも待ったなしなのです。

ところで、私たちは毎日どのくらいのごみを出しているのでしょうか。

毎年、環境省が取りまとめている『日本の廃棄物処理』によりますと、1人1日あたり890 gと報告されています。
ちょっといい牛乳が入ったパックの重さ、あれぐらい出しているとイメージできますでしょうか。
加えて最終処分場には1人1日あたり74 gを埋めているとのことです。
これらの数字は年々下がってきている(=つまりごみを出さないように努力している)ようです。
ごみの量のピークは平成12(2000)年で1,185 g/人日。
翌平成13年には循環型社会の形成に向けた国の基本的枠組みを著す『循環型社会形成推進基本法』とリサイクルを推進する『資源有効利用促進法』が完全施行となり、ちょうどプラスチックやアルミ缶などの識別マークが注目され、広く分別を始めたころになります。
OCHABIの授業でも習う9Rの核となる部分、3R(Reduce、Reuse、Recycle)を、あの頃はみんなが意識したかと思います(当時初めて聞いた、という人も多かったはずです、それまでは単に「もったいない」でしたものね)。



さて、この『日本の廃棄物処理』には「3Rの取組上位市町村」を記した名物コーナーがあります。
なんとここには次の2項目について毎年ランキング形式で発表されています。令和3年度版のTOPは、

(1)Reduce (1人1日当たりのごみ排出量)の取組 東京都八王子市  748.2 g/人日
(2)Recycle (リサイクル率)の取組       千葉県千葉市   33.3 %

となっています(いずれも人口50万人以上で)。



データをよく見るとリサイクル率の部分には北海道豊浦町で87.1 %、鹿児島県大崎町で81.6 %などという、都会に暮らす私たちからすると驚異的な数字が並んでいます。
生活スタイルもあるのでしょうが、常日頃からサーキュラーエコノミーの在り方を学びアウトプットしている私たちOCHABIがこれらフィールドから得るものはまだまだ十分に潜んでいるように感じます。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。