【海と日本プロジェクト in東京】海洋グラフィックコンテスト参加者インタビュー#16

デザイン・アート科2年生 秋屋 百萌 さん

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①デザインの解説をしてください

ペアである小学生の提案で今回のインフォグラフィックのメインカラーはピンク色に決まりました。 薄いピンクはサンゴを、濃いピンクは赤土をイメージするための配色となっています。 またアクセントとして紺色や明度の高い水色を使い、目線の誘導をしています。 山から赤土が流れ、海やサンゴへの影響、サンゴについて、そして解決策、と上から下に図の流れが止まることなく見ることができるように 大切な部分には紺色を使い、意識せず注目出来るよう工夫をしました。 事前情報を、一度全て絵に描き起こすことで、目で見るだけでも伝わるよう仕上げることを意識しています。 またイラストは、小さい子から大人までみんなに見て欲しいという要望から、輪郭線を無くしやわらかく、なるべくシンプルに、情報を邪魔しないように気をつけて描きあげました。

②難しかったところは何ですか

今回リモートでの意見交換だったためイメージのすり合わせが非常に難しく、短い時間でいかに伝えたいことを拾えるかがこのインフォグラフィックの難点でした。 またデータ上であるため、A1サイズという普段は扱わない紙のサイズ感が伝わりづらく、ひとつひとつの文字の大きさの伝え方に工夫が必要でした。

③小学生と一緒に取り組んだ感想を教えてください

まず事前情報の多さに驚きました。
小学生とは思えぬ鋭い意見や、実際にその場所へ足を運び、問題について深く考える姿勢に感銘を受けました。 私が手を加えてもいいものか、と思うほど完成度が高かったと感じています。自身も見習わなければと、身の引き締まる思いで取り組みました。

 ④受賞の感想

元々賞目には無かった特別賞を頂き、非常に驚きました。今回最も意識していた目線の誘導について、好評を頂けたことで自信を持つことができました。 今回の経験を元に、今後は不足していたデザインのメリハリを身につけ、さらに注目を集められるそんなデザインを作りたいと思っています。

 

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日本財団、総合海洋政策本部、国土交通省の旗振りのもと、都道府県各地で展開されている「海と日本プロジェクト」。東京では、海と日本プロジェクトin東京実行委員会(株式会社テレビ東京ダイレクト)が主催の海洋インフォグラフィックコンテストを実施。

海洋インフォグラフィックコンテストは、小学生のみなさんに海洋研究をしてもらい、その研究結果を元にデザイナーと2人1組になってインフォグラフィック作品を作る大会です。
御茶の水美術専門学校有志20名が、学生たちの調査をインフォグラフィックに仕上げるデザイナーとして参加しました。

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みんなのあおいろスペシャル!海洋インフォグラフィックコンテスト篇

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