【学生記事】集中演習 古典技法「テンペラ」

こんにちは、デザイン・アート科2年の広瀬です。

今回は、年に4度ある授業、集中演習についてお伝えします。
約一週間かけて行われる授業で、生徒は五つの科目の中から一つに特化して取り組みます。

私が選んだのは「古典技法」という授業です。古典技法とはその名の通り、昔からある技法を使って絵を描くことを指します。
学ぶ技法は「テンペラ」。卵の黄身を使って顔料を溶き、それを絵の具として使い、画面に金箔を貼り完成させる技法です。

1日目、構図を決め下準備をします。2日目、10cm四方の金箔を貼りたい位置に合わせて置いていきます。
金箔はデリケートなので指では触らず、剥離紙越しにキャンバスに載せます。しかし、破らずに綺麗に貼るのは至難の技です。

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初めての作業でとても難しく、金箔がボロボロになってしまいました。
純金箔なので一枚につき250円、一人が使えるのは5枚までというリミットが迫り背中に汗が伝います。

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なんとか枚数内で貼りたい位置に貼ることができました。
この絵のため、すでに1000円を越える金額が掛かっていると思うと、自然と「最後まで描き上げたい」と力が入ります。

金箔を貼り終え3・4日目は、絵を描いていきます。
黄卵液とアクリル絵の具のバランスや色などを試行錯誤しながら描き進めます。

今回描いたのは砂漠をラクダで渡る人です。金箔を使うことから、黄金に輝く砂漠を描きたいと思って決めました。
黄卵を混ぜた絵の具は乾きやすく、理想の色を作り出すことに難儀しました。

4日間で描いたものがこちら。

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今回の授業では、いつもと違うツールを使って描く楽しさ、思考するポイントの差などを体感しました。

おちゃびの中でも自由度の高い授業ですが、普段の製作に生かせる点も多くあります。
自身の学びたいことを深めるためには、いろいろな科目に触れてみることも大事なのではないでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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