【卒業生インタビュー】染谷智恵子(株式会社典雅/デザイナー)

someya_chieko_01

染谷智恵子(株式会社典雅/デザイナー/2017年卒業)※2020年12月現在

支持されるデザインほど、多くの人の考えと思いが詰まっているのだと気づいた。

① 高校時代の私

美術が苦手だった高校時代、絵が描けなくてもデザインなら道が拓けると思った。

 私が通っていた高校は、公立の進学校のわりには学校行事が盛んで、生徒たちが楽しんで参加する校風でした。私自身も出しゃばりな性格もあり、いつも前に出て盛り上げ役を務めていたことを覚えています。責任感が強いため、勉強はやらなくちゃ、という感じでこなしていましたが、決して好きなわけでなく、不思議と大学に行きたいとは思っていませんでした。漠然と考えていたのは美術やデザインの方面に進むことで、それは小学校2年生の頃、夏休みの宿題で作ったうちわを、父がすごく褒めてくれた思い出があったからです。正直に言って美術の成績はいまいちでしたが、代わりによく街角にある広告やポスターを観察し、キャッチコピーとビジュアルの関係のメモを取ったりしていました。きれいに絵を描くことが美術だとしたら、デザインは情報を整理したり伝えるための手段なのかなと思い、その方向性なら美術が苦手でも新しい道が拓けるんじゃないかと考えました。OCHABIに決めたのは、窓が大きくて明るくて、開放的な雰囲気があり、そのような環境がデザインを勉強するには大事だろうと考えたからです。

② OCHABIで学んだこと

リーダーはチームを引っ張るのではなく、一緒に盛り上がるための役割だと知った。

 OCHABIに入って驚いたのは、実社会で働くことを想定したプロジェクトベースドラーニングが、産官学連携授業という形で徹底されていることでした。実在する企業の課題に対して学生同士のチームで取り組んでみると、一人一人の個性や作家性はむしろ基礎力で、私たちはそれらを重ねたりぶつけ合うことで、アイデアの爆発や、多角的な視点によるブラッシュアップを行います。人の意見を聞かなくてはならないし、自分の意見も反映させたいし、またメンバーの得意なスキルごとに上手く役割分担しないと、完成度の高い企画になりません。私がリーダーを務めた時には責任感を強く持ちすぎるあまり、時間までに形にしなくてはと強迫観念のようになって、チームがバラバラになりかけたこともありました。そこから学んだのは、リーダーだからと言って前のめりにチームを引っ張るのではなく、常に視野を広く持ち、人に伸び伸びと力を発揮してもらうことの大切さです。卒業制作では同じ学びを自分にも向けることができ、自己肯定感を高く持ったまま伸び伸びとやり遂げて、首席にあたる最優秀賞を取ることができました。

③ 現在の私

デザインアート思考で身につけた論理的思考は、どんなデザインにも生かされている。

 OCHABI卒業後の私はまず、株式会社 Suikoshaにデザイナーとして就職しました。最初の1年目はOEMのアパレル雑貨、2年目からは自らの希望で大阪に転勤し、オリジナルブランドのレディース向けバッグやポーチ、iPhoneケースなどをデザインしました。OCHABIで身につけたイラストレーターを使ったデザインや三面図といった平面に描いたものが、やがて実際に立体となってお店に並んだり、お客さんが持って喜んでいるのを見た経験はすごく自信になったと思います。そのようにして3年間働いた後、体調を崩したことをきっかけにワークライフバランスを見つめ直し、株式会社TENGAのアパレル部門のデザイナーに転職しました。現在の私はそこでTシャツやトートバッグといった、R18商材だけでは届かない年齢層にもPR効果のある商品をデザインしています。デザイン先行で作ってしまうと、デザインは良いけど何が伝えたかったの?となりがちですが、私は今でもOCHABIで学んだInsight、Vision、Conceptを大事にしていて、ロジカルに筋道が通ったデザインを心がけています。

someya_chieko_02

ゼロワーク®プログラム
デザインアート思考®
ビジュアルコミュニケーション
プロジェクトベースドラーニング

御茶の水美術専門学校は、産学、官学連携授業実践校です
交通と立地「在校生インタビュー」