【CSA 4th Presentation 特別審査員】株式会社ツクルバ 荻野高弘さん・吉田民瞳さんを密着取材しました!(表彰式編)

こんにちは、指導部 亀山です。
先日、本校イベント「Creative Solution Awards -4th Presentation-」の審査会でお招きした特別審査員 株式会社ツクルバ 荻野高弘さん・吉田民瞳さんの表彰式でのご様子をレポートします。

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今回、特別審査員賞(荻野高弘氏・吉田民瞳氏 )に輝いたのは

『特別審査員賞(荻野高弘氏・吉田民瞳氏 )』
田中 真優(デザイン・アート科2年)
【企画名】「料理下手って、愛らしい」
【クライアント】株式会社NHK出版
【与件】「NHKで放送する料理、健康、語学、趣味番組などの映像やテキストコンテンツ、多くの出演者や専門講師を活用し、主に若者、F1層(2034歳の女性)の顧客を対象としたタイアップ広告企画を開発してください。」

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企画概要としては、”NHK出版のレシピ本から料理を作って、できたヘタな料理にをつけてTwitterにあげる。そして、「バズった」投稿主の元に取材に行き番組を作る。”という内容の企画です。

以下、荻野さん・吉田さんからいただいたコメントです。

【 特別審査員賞(抜粋)】
荻野さん:僕たちは普段、co-ba(コーバ)というコワーキングスペースを運営しているんですが、そこにはスタートアップの方がよくいらっしゃいます。語弊を恐れずに言うと、スタートアップの方って一見社会から見たら変に思われるかもしれないアイデアを自分しか知らないアイデアに仕立てて誰かにプレゼンして提供していくっていうモデルなんですよね。
今回の発想でいくと、料理はみんな上手く作るのが普通みたいな文化に対してあえてそれとは逆に失敗しても良いんだよっていう着眼点だったり、何かあたしい気づきを与えてくれたと思います。

吉田さん:短く補足しますね。彼女がずっとプレゼンテーションの中で「失敗をチャンスだ」ということをしきりに言っていて、一本の価値観の軸が通ったプレゼンテーションだったのがすごく良かったと思いました。それから、他の方もプレゼンの中でどういう課題かという説明をされていたと思うんですが、NHKがどんなことに困っているのかという”課題の言い換え”ができているプレゼンが良かったと思います。その言い換えた課題を自分の中で咀嚼してこういう意思を通すんだってところが一貫して繋がっていたので僕たちとしてグッときた提案でした。おめでとうございます。

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全体の総評としては下記のコメントをいただきました。

【 総評(抜粋)】
荻野さん:今日審査や講評を聞いている中で自分の学生時代の卒業制作のことを思い出しました。建築学科でこんなふうにプレゼンをする機会があったんですがアウトプットは結果が出てしまうんですが、それよりもプロセスというか、いかにチームのみんなと考え、自分と向き合って考えてきたかみたいなところがすごく大事だったと思っているので、皆さんにもそうした時間を大切にして欲しいなと思っています。
もう一つは今回、インサイトという形でペルソナを立てたと思うのですが、おそらく皆さん自分を投影しているペルソナを立てていたかと思います。それこそアイドル好きだったりとかオタクだったり。それってすごく大事だなと思っていて自分にとって刺さらない企画は多分誰にも刺さらないと思うので、そうやって自分に向き合った経験をこれからどんどん他者に広げていくということができると良いなと思いました。

吉田さん:今日、まずすごく楽しみました。それ自体がすごく良いことだと思っていて。皆さんの熱量に圧倒されるかのようにひたすら聞いておりました。
荻野が言ったことにも通じるんですが、課題に対してのソリューションて誰にそれを届けるのかと言うところが大事で、広く人に届けようとするとどうしても名前のないマスみたいになってしまうけど、そうじゃなくてそこに名前があると言うこと。誰かに届けると言う事を大事にしているプレゼンテーションに対して僕は凄く良いなと思い評価をさせていただきました。
ちょっと逸れちゃうかもしれないんですが最近僕にすごく刺さった言葉がありまして。映画を観に行った時、とある歴史系の映画のコピーで”時代を追うな夢を追え”てのがありました。誰かに対して届けようとしたときに今何がはやっているかとかどこに対して受けさせれば良いかとかそうした思考になりがちだと思うんですが、それは時代を追うということに似てると思います。でもそうじゃなくて、自分が何を実現したいかということを追うってのも大事だなぁと改めて認識させられた言葉だったので是非皆さんもやりたいことを見失わずに進めていってもらえたらいいなと思います。

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荻野さん、吉田さん、貴重なお言葉ありがとうございました!