【卒業生インタビュー】猪股知明(代表取締役社長/デザイナー)

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猪股知明(株式会社siwaza/代表取締役社長/デザイナー/2013年卒業)※2019年02月現在

開放的な雰囲気の中で、全ての物事に学びがあることを知った。

① 高校時代の私

ダンスパフォーマンスに明け暮れた高校時代、表現すること以外は自分の進路にも無関心だった。

 高校時代の私は、バスケットボール部に所属していましたが、年功序列でスターティングメンバーになる道のりが遠く、その代わりにバスケットボールを使ったダンスパフォーマンスに熱中するようになりました。結局、部活動は1年と続かず、ダンスパフォーマンスを披露する場所を求めて高1でクラブ通いを始め、朝帰りが続いたことで両親に怒られてからは、高2でHipHopの影響を受けグラフィティーアートをやるようになりました。今振り返ると全ては「モテたい」の一心で始めたことですが、高3で恋人が出来てからは、ふたりで遊ぶのに忙しく、すっかり腑抜けていたばかりか、勉強もしてこなかったので、自分の進路にさえ無関心だったのを覚えています。OCHABIを進路に選んだのは、当時、唯一真面目に出席していた日本史の先生に呼び出され、美術に興味があるようだからOCHABIに行きなさいと言われ、OCHABIへの入学を決めました。

② OCHABIで学んだこと

繰り返されるプレゼンテーションの中で、チームワークの可能性や組織作りの重要性に気付いた。

 OCHABIに入学した当時は高校からの惰性もあり、ちゃらんぽらんで真面目な学生と言えず、自分のアイデンティティー代わりにバスケットボールを持って授業を受けていました。産学連携授業で本田技研工業株式会社のプロジェクトに取り組んだ時は、クライアントが大手すぎてリアリティーがなく、プレゼンテーションをサボっていたらリーダーに怒られたのを覚えています。しかし、チームで組織作りを体験し、デザイナーとしての動き方とディレクターとしての動き方の両方を知ったのは卒業後の「起業」の学びになっています。今思えば授業の最後に必ずクライアントにプレゼンテーションをしなければならないという前提条件がよかったです。場数を踏んでプレゼンテーションに慣れることができました。チームワークに目覚めたのは、官学連携授業で千代田区立四番町図書館のデザインを手掛けた時で、ブレインストーミングではメンバーの個性を活かしたアイディア出しができて楽しかったです。OCHABIでの学びがなければ今の自分はなかったと思います。

③ 現在の私

OCHABIの実践的なクリエイティブの学びが、今、起業家として自分のスタイルに息づいている。

 現在は起業して、株式会社siwazaというグラフィックやプロダクト、空間デザインなどジャンルにこだわらずにトータルで顧客の望むデザインをする会社を起ち上げ、その代表、兼デザイナーをしています。起業はOCHABIの在学中に決めたのですが、ちょうどデザインも個人作業からチームワークに移行していった頃で、チームを率いてビックメゾンの仕事を手掛けるデザイナーをロールモデルに行動しました。ただ、実務経験がなかったので、まずはメーカーを目指してバスケットボールを片手に就職活動をしたのですが、結局、店頭什器の設計事務所に落ち着きました。ここでは5年間、営業や取引先とのミーティング、経理や納品など様々な経験を積みました。起業後は想像ほど仕事が得られませんでしたが、それでも「タルトレットドウゼン」という亀有にある洋菓子店の内外装やショップツールを総合的にデザインすることができました。まだまだ社員も1名で事務所の家賃を支払うのが精一杯ですが、起業して自己責任のもと、自分のことを自分で決められるのは何事にも代え難く、心から楽しんでいます。このままOCHABIで感じた初心を忘れずがんばっていきたいです。


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