進路を考える 3/4 - 自分が何をしたいのかわからない! –

前回の記事で、
良いポートフォリオを作るには、まず自分を知ることが大切、と書きました。
じゃあどうやったらを知ることができるんでしょうか。

「自分に何が向いているのかわからない」
「自分が何をしたいのかわからない」
「いざ進路を考えようとすると途方に暮れてしまう」
「自分には夢や目標がない」

こういう気持ちを抱えている時は、自分という人間と向き合う時間をきちんととるのが大事だと思います。
忙しくても、自分のことを考える時間をまずとりましょう。

たとえば私だったら、面談でこんな質問をしてみたりします。
「比較的好きな授業と、嫌いな授業は何?」「気乗りのしない作業は?」
「好きなマンガは?」「どんな時に嬉しい?」「面倒になってしまうのはどんな時?」

それに答えてもらいながら、自分自身の感情の起伏のポイントに少しずつ意識を向けてもらいます。
自分はどんな事に喜びを感じるのか、どんな事に苦痛を感じるのか。
そういう事を一つ一つの経験から自覚して行くことが、自分を知るということだと思います。

でも「ああ、今自分は楽しいと思っているようだ。ふむふむ。」なんて
いちいち自分の事を傍観しながら分析しつつ生きて来た人は少ないのではないでしょうか。
自分で自分の事を知ろうという時には、ある程度自分を突き放して、他人を観察するように自分を見る必要があります。

進路決定の本来の目標は、自分自身が喜びを得られるように人生を作って行くことだと思います。
就職や独立は、その結果であり通過点です。

ということでより良く進路決定して行くには、まず第一に自分がどんな事に喜びを見いだすのかを知る事が必要です。
「そんなこと言っても家庭の事情が」という人も中にはいると思います。
ですがそれでさえも「ではその問題をどういう風にするのが自分の喜びか」を考えてみましょう。
それらを知るための材料は、実は自分が過去の選んで来た道の中にあります。
途方に暮れた時は、落ち着いて振り返ってみてください。
すぐには結論にたどり着けないかもしれませんが、焦っちゃだめです。
深呼吸して、自分を解剖する医者になった気持ちで取り組みましょう。


自分がどういう人間か何となくわかって来たら、そんな自分という人間はどんな風に仕事をすると喜ぶのかな?と考えてみましょう。
自分が喜ぶ条件を箇条書きにしてみて、求人情報の応募要項と照らし合わせ、
そこで働いている事を想像してみると就職先を選びやすくなると思います。


次回は、
「自分がわからない」という悩みと同じくらい多い
「自分はやりたいことが多すぎて一つに決められない!」
という悩みについて触れて行こうと思います。
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