【ENRICHING】リーダーは、物事は人と人、人と物との 関係から生まれてくることを理解している。

第1 章 新しいリーダー論

世界の新しい発見、特に宇宙や素粒子などを対象とする物理などでは、インフレーションとか真空に満ちるエネルギーとか、従来とは異なる「概念のチェンジ」が頻繁に起きています。世界の物理法則をより正しく認識するために数学という言語もより重要になってきています。アインシュタイン以降、数学的仮説が次々と生まれ、それを観察で実証し世界をより正しく認識しようとする流れが強まっています。

全ての「概念=考え方」は、モノと人、人と人の間から生まれてきます。概念は、この関係性の中で仮に位置づけられているだけなので、どんどん変わります。関係が変わるたびに価値も変わります。しかし、その根源はサバイバルです。

つまり、身体持続のために「必要な要素を食べる、水を飲む、呼吸する」が基盤要素です。企業活動も商品開発もマーケティングも広告も、全てはこの「一番根底の視点=考え方」から考えることが大切になってきています。また「人間同士の関係性の再確認」も重要です。その確信があれば、人々は協力し合って、新しい社会のインフラをデザインすることができるからです。

「根底の視点=考え方」から考えることが確信を生む世紀。
「情報」には、レイヤーがあります。1つの現象を生む、より深い情報があります。玉葱の薄皮のように何層も深い層の情報があります。そのいちばん深いところは、人類に共通の課題にたどり着きます。それが地球の存続です。ここから人類が21世紀を生き抜くための視点=考え方が生まれるはずです。

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