夏期特別実習「デザインテクニック基礎」文字を組んでみる

こんにちは。講師の青木です。

さて1年生は夏期特別実習に取り組んでいます。
2日目は「文字」について学びます。
株式会社モリサワさんのレクチャーを受けて、いよいよ手を動かして文字の作りを感じる実習に入ります。

学生の皆さん、ニコニコしていますが、この授業かなり過酷ですよ~。
がんばってついてきてくださいね!

さて、文字を感じるために今回選んだ課題は「アナログ作業による日本語の縦組み」です。
どういうことかというと日本語の一文をカッターで一文字ずつバラバラにして、紙の裏にペーパーセメントを塗り、別の紙に貼って組み直すという課題です。

組む文章は「あなたが好きです。」
8文字を縦に組むだけなのですが、すらすらと読めるように組むためには2点気をつけなければならない点があります。

まずは「文字と文字のアキ」。
等間隔に空いているように見えないと、読んだ時に「あ  なた  が好きで  す  。」
と言った具合に不自然に見えてしまいます。これを均等に見えるように組むためには、一文字一文字の形に配慮して調整していく他ありません。

もう一点は「まっすぐかどうか」です。
全体を見たときに、まっすぐ組まれているかは文章を読む際に重要です。
傾いていたり、がたがたしていては、文章よりもそっちが気になってしまいます。

綺麗に組めた!と思った学生は、同級生5人のOKを貰い講師の元へ。
講師は4人。全員がOKを出すまで文字組みは続きます。
取り組むこと3時間・・・。一人当たり平均4回のやり直しを経てようやくOKがでました。

組む学生も、チェックする講師もヘトヘトになりながら「文字」と向かい合った1日でした!

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画像はOKをもらった学生です。後ろの長蛇の列は、チェック待ちの学生達。
組んでは見せての繰り返しです。
夏期特別実習_デザインテクニック1年-文字を組んでみる2