みなさんこんにちは、講師の小原です。
先日の記事にも書いたように、一年生のデッサンにおいて行われた一点透視を
用いた理想の室内空間の授業では、
まず個々が理想の部屋を真上から描いた平面図を用意し、そこに雑誌などから
探してきたそれぞれの家具を配置。
その空間を一点透視法を用いて描くという内容でした。
約8時間、一つの消失点からひたすら線を引き、部屋にあわせた家具を配置し、
「理想の空間」が完成しました。
もちろんこれらの部屋が存在しているのは皆さんの頭の中。
大切なのは頭の中にあるビジュアルを、「紙の上にできる限り想像したまま描ける。」
ということです。
いかに素晴らしいカタチやアイディアがあっても、それが第三者に伝えられなければ勿体無いのです。
それを具現化させるために必要なことをデッサンの授業では行っております。
一点透視法を用いた理想の室内空間がそれぞれ完成したところで、
全作品を並べ、描いた本人たちによる投票が行われました。
皆さんそれぞれの絵の中にある空間に見事引き込まれておりました。
それだけ、見る側の心をつかむビジュアルが完成したということです。
描き手の意図を伝えるために必要な手段は沢山あります。
しかしまずは描き手が、明確な意図をもつことがなによりも重要です。
下の作品は、「安らぎの音楽と光」をテーマにした部屋です。