こんにちは、講師の小原です。
さて、絵画作品の特集第四弾は【共シールとは!??】です。
「共シール」聞きなれない単語ですね。
いったいどんなものでしょう?
「共シール」とは主に日本画の額装された作品に用いられる、その作家が
制作したという証のようなものです。
作品画面への落款、もしくは落款+サインと、「共シール」の内容が揃って
いることで、本物と判断されます。
なぜ「共」か、それは作品の裏と、その作品が入っている額の裏に
同じものを添付しているからです。
作家は作品が完成すると、一枚の作品につき、二枚「共シール」
を作成し、作品と一緒に画商に納品します。
「共シール」の内容は一般的には作家直筆による作品題名と作家サイン、
そして落款です。
落款とは以前掲載した印のことですが、落款も作家により、作品用や共シール
用を分けていたり、年代により落款を変えている作家もいます。
使い方はそれぞれ、特に決まりはありません。
「共シール」のサイズやデザイン、縦書き、横書きかなども、
作家それぞれのこだわりで特に決まりはありません。
「共シール」は作品の裏に添付されるものは糊でそのまま貼られているだけですが、
額の裏につけられるものは、アクリル板とグリーンテープ
と呼ばれる額の裏の紙と同じ質感のテープで保護、固定されます。
※ちなみに一度額の裏につけてしまうと交換は困難ですので、
購入後のお客様から額変更の申し出があった際には「共シール」を作り直す必要があります。