こんにちは。講師の青木です。
私は講師をしていて10年目になるのですが、いつの年にも作品を完成できないという学生がいます。
「作品に完成などない」という思想の話ではなく、純粋に締め切りまでに出来上がらず、そのまま制作を投げてしまうという学生です。
今日はそんな学生に対して一言アドバイスをしてみたいと思います。
私自身、クリエイターとしてものづくりに携わっていく中で一番気をつけていることは、
「何かを得たいと思うなら、しっかり終わらせること」です。
中途半端に関わって得られるものなどありません。
これ以上できないところまでやって初めて終わりで、その結果得られる経験や反省や評価があると思います。
そうはいっても仕上がらないんだよ、という学生は、一度自分の制作パターンを振り返ってみましょう。
仕上がらないということは、締め切りに間に合わないということです。
そこにはこんな理由があるかもしれません。
①そもそも終わらせる気がない。
②間に合わなくてもいいやと思っている。
③スケジュールを組んでいない。
④スケジュールは組むがその通りにいかない。
①、②の人はその制作によって「何を得たいのか」をはっきりさせてから取り組むと良いでしょう。
逆に得たいものがない場合、その時間別のことをする方が有意義な場合もありますので、考えてみるといいでしょう。
③の人はもしかしたら自分の能力を過信しているのかもしれません。
予定を立てて、一つずつ工程を終わらせていくことで、作品完成の目処が立つことがあります。
逆算していく方法を試してみましょう。
最後に④の人ですが、これは誰にでも起こりうる事態だと思います。
特にアイデアが出るか出ないかの工程では、スケジュールが押すことも多いでしょう。
私の乗り越え方は、「終わりを2つ用意する」です。
1つは「最低ここまで」な終わり。もう一つは「最高ここまでやりたい」な終わりです。
2つ用意することで、間に合わない結果を生まない作戦です。
「何かを得たいと思うなら、しっかり終わらせること」
なんだかいつも締め切りに間に合わないなーという学生は参考にしてみてくださいね。