【教員記事】授業紹介 生成AIとリテラシー

こんにちは、指導部の戸田です。

今日は御茶の水美術専門学校での授業をご紹介しましょう。
今回は先日行った「生成AIとリテラシー」です。

授業ではここ数年で普段の生活に入り込んできたいろいろな“生成AIツール”を分類しながら、その使い方やルールを学んで行きます。


「みなさんはすでに、何か検索したときにはAIによる回答を参照しているかと思います。
 その回答も使用するツールによって様々。
 画像読み込みに強いもの、論理的思考に向いているもの、自然な日本語表現が得意なものなどなど、
 まずは同じ一つの質問を入れて答えを比較してみましょう。」

いくつかのツールに同じ質問をしてみると…なるほど、AIが学習しているバックグラウンドが各々違うので回答も少しずつ違いますね。
どの回答も情報量は多いようです。
でもここに書かれているのは本当のことなんでしょうか?

そこで大切になってくるのが、情報の真偽性。
「徳川家康がスマホを使ったエピソードを教えて」
と聞いてみると
「はい、家康は関ヶ原の戦いの際、⻄軍の配置を調べるためにスマホのGPS機能を活用し…」
と堂々と噓をつく。これはわかりやすい例ですが、情報によっては自分自身でも判断がつかないような事例がまだまだ見られます。
そのため我々の審美眼が試されるようです。
この他、生成されたAI画像がどこかで見たことのあるものだった、などの著作権問題も考慮しなければならない点は、クリエイターとして必ず押さえておかなければなりません。

ここまで学んだところで、今日の課題「一つのお題を深掘りして質の高い成果物を目指す」にとりかかります。
聞き方一つで回答が変わってくることを注意しながら、みなAIと対話を繰り返していきます。
さて以下は各チームの成果発表から。

あるチームは“カラスの賢さ”について深掘りしていました。
「カラスは何を狙っているのか」
・・・(AI回答)
「カラスがごみを漁って食べていたのはなぜか」
・・・(AI回答)
「カラスに襲われたこと、あります」
・・・(AI回答)
「これらをプレゼン用にまとめてください」
・・・(AI回答、スライドを生成)



まさしくAIとの会話が展開されていました。
AIがほんの数秒で、こういう根拠やプロセスでカラスは賢い、という結論を導いていたの驚きであり、納得でした。

最後にこの授業の3大ポイントとして講師から次のことが挙げられました。
・AIは彫刻である
・道具として正しく使う
・ボスは自分である

学生たちにとっては生成AIツールを日ごろの制作に積極的に取り入れて、対話の先に自分なりの作品へと上手くたどり着けるような道筋づくりを体感できる授業だったと思います。

みなさんも御茶の水美術専門学校で一緒にクリエイターとしてのスキルとリテラシーを学んでみませんか。