【OCHABIの視点】環境を知ろう 都市編 都会の色①

こんにちは、指導部の戸田です。

先日自宅での出来事。
普段はあまり気にしないのですが、ご飯粒を落とした拍子に床を見ると、埃があまりにも気になったので掃除機を出して吸ってしまいました(小生不精なので年に数回のうちの一回です、おはずかしい)。
ついでに掃除機のフィルターを交換しようと中を開けたところ、
あらら、灰色の綿埃がいっぱい。

ん⁈

でもなんで“灰色”なんでしょうか?
小生、オシャレではありませんが日々様々な色の服を着ているつもりなので赤や青、白や黒がぽつぽつ見えてもおかしくはないのですが。

これについては色の見え方自体を理解する必要があります。

それではここで「見る」プロセスを少々。

我々は「見る」ことを通して色を認識しています。
またモノはそれ自体が受けた光を吸収・反射することで固有の色を発します。



光の色としては波長の短い紫から波長の長い赤まで順番にあるのですが、モノには固有の反射率があり、紫の領域で高い反射率を持つものは青っぽく、赤の領域で高い反射率を持つものは赤っぽく見えます。
また紫から赤まで全体の領域で反射率が高ければ白、逆に低ければ黒となります(グラフで表したものを「分光反射率曲線」と言います)。



では問題の“灰色”ですが、全体の領域で反射率が中程度なので“灰色”なのでしょうか。

埃や繊維を一つ一つ細かく見てみればわかるのですが、それぞれ何かしらの色を発しています。
これらが集まって一つのモノとして光を吸収・反射すると、先の分光反射率曲線は50%弱のラインで落ち着くことから、“灰色”になるという仕組みです。

同じ現象が絵の具を洗う水バケツでも見られます。大体最後は灰色ですよね。
前回のごみピットもそうですし、大規模に見れば、東京などの都会も引いて見れば全体が灰色に見えます。
どれも様々な色が混ざり合った結果です。

こうしてみると、私たちは毎日様々な色とその組み合わせに囲まれて生活していることに気づきますね。
暖かい色、寒い色、晴々する色、気分が滅入る色、注意を促す色…

人の心理は行動や購買等の意識に直結します。
普段から創作活動においては色の持つ力を十分に意識して我々は取り組む必要がありそうです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。