【学生記事】グラフィックデザインA 〜映画フライヤー制作〜

こんにちは! デザイン・アート科3年 鹿毛です。

御茶の水美術専門学校の選択授業(スキルワーク)には、グラフィックデザインAという授業があります。

グラフィックデザインAでは、1800年代から現代に至るまでのグラフィックデザインの歴史と変革についてと、ストーリーおよびメッセージを視覚化するためのグラフィックデザインの能力を課題を通して学びます。(※2023年度の場合)

今回は課題のひとつであった「映画フライヤー制作」について、実際に私が制作した作品をもとにご紹介します!
この課題では、以下の①〜④の流れに沿って好きな映画作品の”ストーリー”を視覚化するフライヤーを制作しました。

①ムードボードの作成
まず、選んだ映画の物語や世界観・デザインのイメージやコンセプトに沿った様々な関連素材を紙面上にひとまとめに集めたムードボードを作成しました。
頭の中のアイデアをムードボードで視覚化してデザインの方向性を決めます。



私は「チャーリーとチョコレート工場」という映画を選択しました。
映画の中の好きなシーンや使いたいデザイン・色味・表現など幅広く素材を組み合わせてムードボードを作成しました。

②ラフの作成
ムードボードをもとにデザインのラフを複数案、鉛筆などで描きます。
鉛筆やコピックなどで着色して使用する色の組み合わせも調整します。
ここで講師のチェックを受け、ムードボードとラフ案をもとに制作するグラフィックデザインを決めます。

③デザインの制作とテストプリント
ラフをもとに制作を進めます。途中で一度印刷機で出力し、デザインの構図や色味の確認をして調整します。



私が制作したグラフィックデザインがこちらです。
映画に出てくるウォンカの板チョコに同封されている世界に5枚しかない黄金のチケットを見つけたシーンです。
作中では5人の子供たちがそれぞれ異なる方法でチケットを手に入れるのですが、「食いしん坊すぎてチケットごと板チョコを噛んで食べて見つけた少年」が一番狂気的でインパクトがあったのでこのシーンを表現しました。
色はオレンジと紫色の組み合わせて使用し、狂気的で毒々しい世界観を表現しつつ、チケットのフィルム感やドットのグラデーションなど、ところどころテクスチャを入れることで見応えあるデザインを目指しました。

④ 各自好きな紙に印刷して完成
最後に、各自が選んだ紙に作品を印刷して完成です!
映画フライヤーは紙に印刷する宣伝ポスターなので、デザインだけでなく紙の質感や色味もしっかりこだわって選び、作品を最大限表現します。



こちらが紙に印刷した私の映画ポスターです。
黄色味のある少しざらっとした厚紙に印刷しました。選んだ映画が少し昔の作品なので白い紙はあえて選ばず色味を抑えました。
ざらっとした質感が印刷面に残ったので、大人っぽい落ち着いたフライヤーになりました。


以上が今回の課題「映画フライヤー制作」になります。
いきなりグラフィックデザインを作り始めるのではなく、様々なプロセスを経由しながら納得のあるデザイン制作を経験することが出来ました!

この授業では、完成度の高い作品を制作する力だけでなく、作品を生み出すための思考法を学び鍛えることができると実感しました。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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