こんにちは! 講師の天満屋です。
今日は、私が水曜日に講師として参加している写真ゼミについて書こうと思います。
今回紹介している写真は「カメラオブスキュラ」!
ラテン語で「暗い部屋」という意味だそうですが、箱にレンズがついていて、上の覗き穴からのぞくと…
外の景色が箱の中に投影されていて、なんだか不思議でなんだか楽しい!装置です。
昔の画家はこれを使って写実的な絵の下書きに利用したそうですが、この原理が、今のカメラに繋がっているんですね。
さて写真ゼミではほぼ毎週、読書感想レポートを授業内で書きます。
写真集を見ることもあれば、写真家の文筆を読むこともあって、難しい文章の日は学生たちは眉を曇らせながらにらめっこしています。そんな様子を微笑ましく思いながら私も手元のコピーに目を落とすと、思わず私の眉も曇ってしまったりして、眼も頭も鍛えられて行くのを感じます。
そんな中、2年生のレポートは、
「~がかっこよかったです。」
「~が好きです。」
「~が素敵でした。」
という文末が多いのに対して
3年生のレポートにはこんな文末がちらほら混じります。
「~がかっこいいのは、~~だからだと思いました。」
「~が好きです。特にここの構図が~~なのでこういう印象になっています。」
「~が素敵なのは、写真集の前半と後半で段々被写体との距離が変わっているからだと思いました。」
初めてレポートを読んだ時には、この違いに度肝を抜かれました。
3年生は2年生よりも、たった一年先輩なだけです。
けれど、一年多く写真と濃密に過ごしてきた結果が、写真を見る目をさらに鍛えたんでしょうか。
それとも、最終学年という事実がそうさせているんでしょうか。
きっと、一枚の写真からより多くの情報を読み取ろうと心がけたり、一冊の写真集の意味を考えたり、
写真というものとの対話の量と質が、その人の写真力を育てるのでしょう。
いずれにせよ、さすが先輩!
と思わせてくれる出来事でした。
次回のレポートも楽しみです。