【CSA -2024 3rd Presentation- 特別審査員】稲田 明恵さんに密着取材しました(総評編)
こんにちは、指導部 亀山です。
先日、本校イベント「Creative Solution Awards -2nd Presentation-」の審査会でお招きした特別審査員 ゲヒルン株式会社 代表取締役 石森大貴さんの審査のご様子をレポートします。
2020年7月12日午前10時過ぎ。 特別審査員の先生方の審査が一斉に始まりました。
石森さんはまず1年生のブースからスタート!
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス株式会社:『コロナ共生の世界で必要とされるスーパーマーケットをSDGsの取り組みと共に考えてください』
上記与件に対し、こちらのチームは”タムタム弁当”という自分でカスタムできるお弁当サービスを提案してくれました。
従来のお弁当では食事に気を使う人ほど利用することへの罪悪感を感じてしまいますが、こちらは栄養士の考えたメニューに対して栄養価を表す点数が割り振られており、この点数を元に主菜、副菜..と選んでいくと自然にバランスのとれたお弁当が仕上がる仕組みになっています。毎日忙しく働く人を助ける頼もしいサービスですね。
チームの展示に対し、「アレルギー表記や英訳ももっと大きく載せてほしいですね」と石森さん。
世の中には食品アレルギーを持つ人や日本語が読めない人、色覚障害を持つ人など様々な人がいることを想像し、ユニバーサルデザインの視点を持って物作りをするよう学生に話してくださいました。
この後展示を回る際も一貫して、制作物のフォントチョイスや行間など含め、どんな人にも見やすいデザインになっているかをチェックされている姿が印象的でした。
続いてギャラリーに移動して上の学年の審査も行なっていきます。
こちらは、公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパンからの『Z世代を対象にしたオンラインハラスメントに関する有効な啓発キャンペーンを考えてください』という与件に取り組んだ2年生たちのブース。
こちらのチームはネットハラスメントの加害者をターゲットに設定し「てんさくん」というキャラクターがツイート前に添削してくれるサービスを提案してくれました。添削後には得点が表示され、獲得点数が高いほど偉い称号がもらえます。称号を目指していくうちに自然と加害者もポジティブになっていくという企画です。
動画を使ったわかりやすいプレゼンや統一感のある展示、さすが上級生でした。
「懸念点としては、逆に言論の自由が脅かされないかということ。戦時中のように世の中にとって都合の良い発言しかできない言論統制につながらないかが少し心配。例えば、ツイートしようとすると警告のみでてきて、最終的な判断は発言者に任せるなど余裕を持たせる形にしても良いかもしれないし、今回AIで添削するということだがAIはエラーもとても多い。その時の責任は誰が持つのかも気になるところ。
またプレゼンに関して、サービスのメリットを今回説明してくれたけど、デメリットも同時に言ってくれるとこうしたセンシティブな問題を解決したいということへの理解が聞いている側にもより深まるよ。」と、とてもリアリティのあるアドバイスをくださいました。
審査会のために会場をいったん引き揚げたときも「どのチームも面白くて決めるのが難しいです!」と石森さん。
特別審査員賞に輝くのは果たしてどの企画でしょうか。
表彰式編へ続きます!