学生創造市場では、卒業生をお招きして現在の活動に至るまでのお話を伺うトークイベントを行っています。
本日のゲスト２人目は、

イラストレーター　ゆーなさん（にゃんこのおうち）

今回は展示ブースにもゲスト出展して頂きました。
物量も完成度も迫力が違います。見に来てくださる方を考えた配置や案内が用意されています。

動物の殺処分について考えるようになり、卒業制作では「さくら猫（避妊手術を終えた猫）」をモチーフとして、多くの方にこの問題を知ってもらおうと着手しました。
卒業後はアバターなどをデザインする会社で制作進行管理の業務に就き、たくさんのデザインを直感的に善し悪しを判断することを繰り返しつつ市場調査を行っていましたが、それが後々自分のデザイン力の状況把握、マーケティングリサーチ力に繋がっていきました。

仕事をしながらクラウドファンディングで資金集めをして、子どもにもわかる内容の絵本を制作して、2018年のデザインフェスタに初めて出展した際に、予想を上回る反響を頂き、２日後に退職を決意しました。即決の理由のひとつに、普段から「（今している事は）私の人生に本当に必要なことなのかな」という疑問を持っていたこともあり、やりたいことがはっきりしてからは制作販売をしながら、より多くの方へ殺処分問題を知ってもらう活動へと、普段の生活も制作環境も思い切ってシフトしました。
まだ生計は立てられていませんが、ゆくゆくは制作費も生活費も商品販売額から捻出していけるようになりたいです。

動物の保護施設を作る夢があります。壮大な計画かもしれませんが、言っていかないと伝わらないです。
授業で習った「デザインは伝える為のもの」という言葉通り、「殺処分」という重い問題ではあるが、かわいいイラストで、殺されてしまう動物たちを守りたい思いを伝えていきます。
　

最後に学生たちへのメッセージとして「自分の好きなことでないと続かないし、辛いし、いいものが作れない。好きなことをとことんやっていって」。