こんにちは、教務部中野です。
先日Creative Solution Awardsでお招きした特別審査員、高橋奈保子さんのご様子をレポートします。
今回は高橋さんの他に、株式会社リクルートコミュニケーションズ 萩原幸也さん、株式会社TENGA 工藤 まおりさんを特別審査員にお招きしていました。審査会では皆さんが気になった企画について話し合い、最終的に賞を確定させていきます。
高橋さんが推した企画は、
千代田区役所からの課題「男女平等の意識を高め、その実現を推進する為のPR提案とは」に取り組んだ「カスタムMe」という企画。
世の中には男女という身体の性の他に、心の性、恋愛対象になる性、様々あるけれどそれが見えにくかったり示しにくかったり。そういった問題を解決する企画でした。
とても難しい課題でした。権利の主張合戦になりがちなのですが、わかりやすくよく取り組まれている。企画を通じて男女の間にこんなにグラデーションがあるのかと初めて知った人も多いのでは。あり方として受け入れる土壌作り、希望を感じる作品でした。
課題と自分の日常を繋げられる感受性が大事で、提案する内容に現実味がないと、取り組む自分自身が思い入れしにくくなってしまう。創るもの、考えるものが素朴でも、磨くといいアウトプットになっていく。見つけた課題を展開する道筋がつけられるか、コストに現実味があるか。人とお金の動きの落とし所は今後の課題で、両輪のバランスの取り方が重要になってきます。皆さんの優しいものの見方から発生する、可能性が良かったです。
高橋さん、ありがとうございました。