こんにちは! 講師の天満屋です。
前回の記事までは、審査中の様子をお届けしてきました。
今回は、表彰式での白木彩智さんの様子をレポートします。
各賞の受賞者たちに丁寧にコメントをして行く白木さん。
はきはきとした口調ながらも、白木さんの情熱をひしひしと感じます。
全学年が参加した今回のプレゼンテーション、すべてのチームの中から『白木彩智賞』に輝いたのは、
1Eチームの『えつ丸の隠れしぴ』でした。
クライアントである株式会社マルエツ様からの、
「5年後の食生活を考えたとき食を軸としたビジネスはどう変わるべきか」という課題に取り組んだチームです。
『えつ丸の隠れしぴ』は、簡単な和食の作り方を、言葉を用いずに絵で説明することによって、日本語が読めない外国の方でも気軽に料理が作れるようになる、という企画です。
「マルエツ」をもじった「えつ丸」というかわいい忍者のキャラクターがナビゲーターを務めます。
以下、白木さんのコメントです。
今回は、「姿勢」と「企画の内容」の2つの視点で評価しました。
まず姿勢として、2つの点を評価したいと思います。
1つめは、自分たちで実際にスーパーに足を運んで、外国人の方が多い様子などを、汗をかいて調べて来たところ。
企画をつくることに慣れて来ると、データや本から得たものだけで判断しがちになります。
でもやっぱり、現場に行ってちゃんと人の声を聞く、状況を自分の目で見て判断する、といったようなリアルなものから企画を考えるのがとても大切だと私は思います。
自分の想像力だけで作ったものだと、もしかしたら裏切るかもしれない。
けど、実際のリアルなものは裏切りません。そういうしっかりした土台の上に企画を立てることが大切だと思います。
2つめは、最後まで自分たちで楽しみ切っていた点を評価したいです。
自分たちが楽しめるということは、自分たちが企画に共感できているということです。
まずは、自分たちが楽しいと思えること。それを大切にしてほしいです。
内容についての評価としては、
これからは外国人のお客様ももっと増えるし、人の移動も増えていくだろうな、と予測されるなかで、
Airbnb(エアビーアンドビー…サンフランシスコに本社を置く、世界中の宿泊施設をインターネットで掲載・発見・予約できるコミュニティー・マーケットプレイス)みたいなサービスを利用して、宿泊だけで宿をとる人も増えると思います。
そういう人たちは、やはりご飯も低コストに抑えて、なおかつ日本食を食べたいのだろうと思います。
日本では最近、少ない量で食材を売る流れがすでにあります。その流れとの相性も良い企画だと感じたので、総合的に判断して、特別審査員賞に選びました。
以上が白木さんのコメントです。
たしかに1Eチームは、最初から最後までモチベーションが非常に高い状態を維持していました。
本人たちが楽しんでプロジェクトに取り組めているからこそ、プレゼンや展示にも「もっとこうしたい!」という意欲が湧くということでもあると思いました。
次回の記事では、最優秀賞に向けてのコメントと、総評をご紹介します。お楽しみに!