特別審査員 遠山正道さんに密着!② 〜表彰式編・1〜

こんにちは! 講師の天満屋です。
2017年2月5日は「Creative Solution Awards -2016 4th Presentation—」の最終日でした。
前回の審査中のレポートに引き続き、特別審査員としてお招きした遠山正道さんの表彰式での様子を3回に分けてご紹介します。

今回、遠山正道さんが特別審査員賞に選んだのは、藤原未来さんの「無意味革命」の提案です。
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「無意味革命」は今回のクライアント企業のひとつであるサンスター文具株式会社様に向けた提案です。
課題は「今まで創作活動に関心のなかった20代の若者に「文房具アイデアコンテスト」を知ってもらうには」です。

これに対して考えるうちに藤原さんは、「そもそも若者は、筋のとおったものや実用的なアイデアよりも、訳がわからないものを面白いと感じるのでは?」という事に気づいたそうです。
そこから、-“実用的じゃない”、ある意味こんな文具が必要あるか?と思う文具を、自分のありったけの面白さと発想で、今までに無い要素が混じり合った”訳がわからない”を想像してみようではないか!!-(「無意味革命」企画書より抜粋)
という趣旨の、新しい部門賞を設けるのはどうか、という提案を行いました。

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遠山さんのコメントです。

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まず、課題に全然答えてないところがすごいですね。(会場爆笑)
普通、課題に書いてある範囲の中で色々やるもんなんだけど、この企画は横からドカンと来る感じです。
でも、要するに企業側も悩んでるわけですよね。だから「考えて欲しい」とお題を出すわけです。
そういう時に、想定内の答えが返ってくるよりも、彼ら自身が揺さぶられるようなものをぶつけてあげた方が、企業の人たちにも喜ばれることなので、この企画は本当にいいと思います。

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これは無意味なアイディアがどんどん集まってくるという企画ですよね。それも見てみたいと思うし、企業の側から見ても、普通じゃない感じにきっとなるよね。
合理的な説明というのは、合理的な説明に打ち返されてしまうんです。
だから合理的に説明がつかないようなものをドーンと持って来てあげたほうが、言語が変換されて、企業の方々に本当に喜ばれると思います。
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確かに、企業にとっては、問題に対して当たり前の答えを提案されても、わざわざ依頼した甲斐がありません。
クリエイターとしてそれを依頼されたからには、「予想の上」や「予想の外」を目指したいです。
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次回の記事では、最優秀賞に向けたコメントをご紹介します。