こんにちは! 講師の天満屋です。
2016年11月13日は「Creative Solution Awards -2016 3rd Presentation-」の最終日でした。
前回の記事では審査中の様子についてお伝えしました。
今回から2回に分けて、特別審査員としてお招きしたウジトモコさんの表彰式での様子をご紹介します。
今回ウジさんが特別審査員賞に選んだのは、2Aチームの「nano talk」の提案です。
「nano talk」は今回のクライアント企業のひとつである株式会社カワダ様に向けた提案で、
カワダ様の商品であるnanoblockの新しい楽しみ方として、完成させたブロックとスマホアプリを連携させて、ARでメッセージを伝えることのできる企画です。
直接伝えるのとも違う、メッセージアプリでのやりとりとも違う、nanoblockを仲介する新しいコミュニケーション方法の提案でした。
以下はウジさんのコメントをまとめたものです。
全体的にUX的なものや動線設計が非常にうまかったなかで、
「nano talk」は私だけでなく、審査会全体での評価も高かったです。
賞を選ぶにあたりいくつかの基準で審査しましたが、
なかでも「nano talk」は次のふたつの点で特に優れていたと思いました。
一つ目は「PRやイベントに終わらず、デザイン・設計されていること」
二つ目は「誰か一人が得をするようなアイディアではなく、そのアイディアによってたくさんの問題が解決し、多くの人が幸せになるようなインクルーシブ(inclusive)なアイディアであること」
この提案はnanoblockの新しい可能性を提示していて、新しい顧客の獲得に繋がると思います。
また2008年に出版したトーン&マナーの本にも書いたのですが、企画というものは実行するにあたり、きちんと設計されたトーン&マナーによるブランド力が重要だと思います。
そういった意味で「nano talk」は、nanoblockのショップやコスチュームへのリサーチがしっかりされていて、企画のデザインに反映されていました。全体的な設計がしっかりしていたので選びました。
ウジさんの本は私も何冊か読んだのですが、ブランドの構築について非常に丁寧に説明されていてとてもわかりやすかったです。
学生のみんなも一読すると、コメントの内容がより深く理解できると思います。職員室にもありますのでチェックしてみてください。
次回の記事では、最優秀賞に向けたコメントと、総評についてご紹介します。お楽しみに!