切り口ってなんだ? おすすめ展示『字字字 大日本タイポ組合』

こんにちは! 講師の天満屋です。
今日の記事は、現在銀座で展示中の『字字字 大日本タイポ組合』のレポートです!
先日青木さんも紹介していましたね。

右を見ても左を見ても看板を見てもトイレに行っても椅子に座っても壁を見ても、とにかく「字」「じ」「G」「ジ」!
見慣れたgggというロゴまでもが、ウかんむりをかぶっていて可愛いです。
こんなに「字」が一同に会する機会はこれまでなかったのではないでしょうか。
こんなにたくさんの切り口があるなんて、知らなかったよ「字」!
ありがとう大日本タイポ組合!
私は終始大興奮しながら作品鑑賞しました。

さて、話は変わり最近OCHABIでは、最終学年の学生達が卒業制作のコンセプトワークに悩んでいる姿を見かけます。
よく聞く悩みとしては、取り上げようとしている題材は決めたのに、切り口が見つからないので最終的な形が見えない、というもの。
私も自分の卒業制作の時に同じように悩んだことを思い出します。

切り口というからには、何かを「切る」感じなんでしょうが、この『字字字 大日本タイポ組合』を見ると、
題材をどういう断面で切ったらおもしろい切り口になるのかを知るには、「観察する」「もっと調べる」「ためしにいろんな切り口で切ってみる」
このあたりをぐるぐるやるのがいいなと思います。
そうやって、そこにある物事の、まだ誰も知らない側面を形にする。
それによって人を、未だ見ぬ世界に誘う。
それはデザイナーの大切な仕事だと思います。

大日本タイポ組合は、とにかく「字」をよく観察している。
うむむ、どれもすごくおもしろい。

通称gggは本来『ギンザ・グラフィック・ギャラリー』という名前ですが、グラフィックデザイン系志望者以外でも、ジャンルを問わずおすすめしたい展示です。
ぜひぜひ足を運んでください。
展示は11月28日まで。 日祝お休みで入場無料です。

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