【CSA -3rd Presentation- 特別審査員レポート】株式会社まちのわーくす・永田啓介さんに密着!(表彰式編)

こんにちは。1年生担任の森です。

2025年11月7日から3日間にわたって開催した、本校学生による展示会【CREATIVE SOLUTION AWARDS 2025 3rd Presentation(以下、CSA 3rd)】

特別審査員としてお招きした 株式会社まちのわーくす コーディネーター
永田啓介(ながたけいすけ)氏 のコメントや審査中の様子をお届けします。

前回の「審査密着編」に続き、今回はいよいよ特別審査員賞の発表です!

永田さんの心を射止めたのは、果たしてどの企画なのでしょうか…!?

▼【CREATIVE SOLUTION AWARDS 2025 3rd Presentation】とは?https://senmon.ochabi.ac.jp/2025/10/57751/

▼永田啓介(ながたけいすけ)氏のプロフィール
https://senmon.ochabi.ac.jp/2025/10/57760/

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全27企画の中から、特別審査員賞(永田啓介賞)に選ばれたのは…

3年生Hチーム の【 LIGHT BLOOM MARKET !!!

LIGHT BLOOM MARKETは、クライアントであるDIC株式会社が発明した生花発光システム「RADilysTM」を活かした企画。
代々木公園で開催される「東京ナイトマーケット」と提携し、「RADilysTM」で発光させたロスフラワーで会場を彩るとともに、「光るドリンク」「光るフェスタオル」といったグッズも販売するというものです。

「仕事漬けの日常から離れて思い切りリフレッシュしたい!」と考えている方に、色彩の中で「今」を楽しむ夢の一夜を提供するとともに、廃棄されてしまう花に価値を与え、花としての一生を最後まで全うできるようにしたいという想いが込められています。

【特別審査員コメント(抜粋)】

3年Hチームのみなさん、受賞おめでとうございます。
「特別審査員がDJ だったから、たまたま受賞できた」なんて思われないように、選んだ理由をしっかりお伝えしたいと思います。(笑)

最初に強く感じたのは、コンセプトに対して設定されたターゲットやペルソナに、ビジュアルがとても的確に刺さるよう作られていることです。
ペルソナも具体的でありながらパイが広く、ビジネスとして展開しやすい。さらに新商品開発の観点でも、ローンチ時のインパクトや方向性が分かりやすく、クライアントであるDIC株式会社様としても新規事業に活かしやすいのではと感じました。

加えて、フラワーロスという、本来は価値がつかないはずのものに新たな経済価値を生み出し、それをナイトタイムエコノミーにつなげている点も素晴らしい。
いま日本で国を挙げてエンタメ文化を盛り上げようとしている中で、価値転換の好例になる企画だと感じています。

今回のイベントだけで完結せず、使われた花がホテルやバー、ナイトクラブ、アートイベントなど、次の場所でも価値を生み続ける可能性があることにも大きな伸びしろを感じました。

そして個人的に最も評価したのは、「環境にいいからロスフラワーを買う」のではなく、「その光る花が欲しいから買う」という能動的な消費が生まれている点です。
“情け”でなく“欲しい”から経済が回り、その結果として社会課題も解決されていく。
この循環はとても健全で、持続性のあるモデルだと思います。
将来の展開も含めて、今回の企画を選ばせていただきました。

改めて、とても素敵な企画です。ありがとうございました。

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3年Hチームのみなさん、受賞おめでとうございます!

永田さんからは、「ビジュアルとターゲット設定の精度」や「普遍性のあるペルソナ設計」に加え、フラワーロスに新たな価値を生む視点まで、多角的に評価をいただきました。
企画がイベント単体にとどまらず、社会や産業へ波及していく可能性にまで触れてくださったことで、学生たちも自分たちの提案の“先の先”を思い描くきっかけになったようです。
プロの目にも確かに届いたという実感は、大きな自信につながりますね!

さて、2025年度のCSA 3rdもいよいよ大詰め。

最後のレポートは【総評編】です!