こんにちは、指導部の戸田です。
OCHABIでは毎日たくさんの学生さんが学びに来ています。
そしてこの教職員事務室には多くの落とし物が届けられています。
中でも美術系の学校であることから、鉛筆の落とし物が多いようです。
ほうほう、これはステッドラー、これはハイユニ、こっちはステッドラー、ステッドラー、ハイユニ。
さすがデッサンで使用する2大巨頭、先生の机の上は青とエンジでいっぱいです。
さてこれらの鉛筆、木ですよね。
値段にすると一本150円くらい(それでも普通使用のものよりは高いか)ですが、SDGsを考えるとさすがにこの状況を見て見ぬふりはできません。
小生が小学校低学年の頃は、夜寝る前に次の日用に鉛筆を削って筆箱に並べるのが日課でした。
カッターナイフで下手くそに削るものですから、最後先端を整えるのに何回も失敗しましてね。見かねた祖母が電動の鉛筆削り器を買ってくれましたよ、小学校4年の時に。
不器用ですから(ここはあえて健さん風に言わせてください)。
時代は変わり、鉛筆と紙一辺倒の時代は当の昔に終わりました。
さてこれが多いのか、少ないのか、謎ですね~。
■1954(昭和29)年 戦後復興・自衛隊発足
783,360,000 本÷11,751,100 人= 66.7 本/年一人当たり
■1964(昭和39)年 東京オリンピック開催
1,325,520,000 ÷10,031,000 =132.1 ←全盛期
■1974(昭和49)年 ゴレンジャー・仮面ライダー
1,055,664,000 ÷10,089,000 =104.6
■1984(昭和59)年 戸田が小学生…あ!
812,592,000 ÷11,464,000 = 70.9
■1994(平成6)年 プレイステーション・セガサターン発売
531,072,000 ÷ 8,583,000 = 61.9
■2004(平成16)年 ゆとり世代
392,544,000 ÷ 7,201,000 = 54.5
■2014(平成26)年 OCHABI生が小学生
197,568,000 ÷ 6,600,000 = 29.9
■2023(令和5)年 現在<概算>
130,000,000 ÷ 6,000,000 = 21.7
この計算は小学生が主に鉛筆の年間生産量を使用している、という仮定ではありますがそんなにハズれてはいないと思われます。こうしてみると鉛筆の所有や使用は、小学生一人当たりを見ても全盛期の1/6と随分と落ち込んでいることがわかります。
確かに鉛筆を買って使っている小学生って最近見ていません(年齢のことは言わないで)。
身近であった鉛筆が大きく減ったと捉えるか、一方では紙の使用量削減が叫ばれ、デジタル化が進んだ現代でも少なからず使用し続けていると捉えるかはみなさん次第ですが、どうか大切に扱い、最後まで使い切ることにも注意してほしいと思います。
鉛筆は「あなた」という自分を表現する一番身近な画材ですよ。
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→持続可能な開発のための教育(ESD)
→プロジェクトベースドラーニング(PBL)
→デザインアート思考®
→交通と立地(在学生インタビュー)
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