【OCHABIの視点】環境を知ろう 都市編 ごみの行方①

 

こんにちは、指導部の戸田です。

昨年、年の瀬も押し迫った12月の22日、あるニュースが話題となりました。

「東京 ごみ処理施設火事で緊急事態 “年末粗大ごみ廃棄控えて”」

え、ごみが出せない?
年末なのに…
一大事ですよ、これ。

ごみに紛れていたリチウムイオン電池の発火により磁選機(磁石により鉄を回収する機械)をはじめ施設内の計器等が燃えたのだとか。
実はごみ処理施設での火災は大なり小なりたまにあります。
現場の東京二十三区清掃一部事務組合中防処理施設では一時的に搬入されてくる粗大ごみをヤード(広い置き場)に貯留して対応しようとしたのですが、時期が年末ということもありそれも満杯になってきていたようです。



そこで所長さんのお言葉、
「急いで出す必要のない粗大ごみについては、施設が仮復旧する来年2月ごろまで処分を待っていただけるとありがたい。」
が各局ニュースを通じて周知されたのでした。
(その後、本火災の原因はコードレス掃除機等の二次電池発火によるものと断定され、注意喚起がなされています。)

私たちは普段何気なく生活し、たくさんのごみを排出しています。
それらの収集や処理は公共サービスの一環として運営は各自治体や組合、そして私たちの税金で賄われています。



もし、今日(こんにち)当たり前に行われていることが行われなくなったら、みなさんはどうしますか。

ごみ屋敷という言葉がありますが、本当にそうなりかねません(もう小生部屋はそうなっているかも⁈ですが)。
広く知られているように、ごみ処理施設などの公共インフラではサービスが停止しないよう、機械的にもシステム的にも何重にも安全策が取られています。
それでもその網をくぐり抜けてやってくる想定外の操業停止要因がまだまだ存在します。

小生の経験上、一つの物事ばかりにずっと注力していると、発想方法が偏ってしまっていることが多々あります。
OCHABIのみなさんにはどのようなテーマでも想定外の要因を見つけ出せるよう、幅広い視点から物事や事象を捉えていって欲しいと思います。

次回はちょうどいい機会なのでごみ処理についてみてみましょう。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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