こんにちは、指導部の戸田です。
よく「青々と茂る葉っぱ」などと、「緑」でなくなぜか「青」を使う場面に出くわします。
青信号、青りんご、青田、…etc.
「緑やん」とツッコミを入れたくなるものばかりですが、これにはちゃんとした理由がありました。
なんと昔の日本には色を表す言葉として、「赤」と「青」しかなかったというのです!
(ちなみに「白」「黒」もあったようですが、こちらは明るさを表す言葉だとか)
鎌倉時代以降、「緑」の追加をはじめ色を表す言葉はどんどん増えてきました。
江戸時代に町人文化が花開くと、庶民にも分かりやすいように様々な言葉で微妙な色感を表すようになります。
そこで今日は緑系の代表的な色名をご紹介しましょう。
<緑系の色-慣用色->
■鶯色(うぐいすいろ) #71714a
■萌黄(もえぎ) #a0ca5a
■若竹色(わかたけいろ) #68be8d
■松葉色(まつばいろ) #839b5c
■青磁色(せいじいろ) #5dad94
■浅葱色(あさぎいろ) #009c9e
■海松色(みるいろ) #726d40
■常磐色(ときわいろ) #007b43
■緑青色(ろくしょういろ) #47885e
■鉄色(てついろ) #005243
(上記慣用色は『色彩検定2級・3級』に出題されるものです)
こんなにあるとは。
デジタル社会の今ではIllustratorならパレットから微妙な色の違いも瞬時に作成できますが、昔はそうはいかない。
これらの色は試行錯誤の結果生み出されたものと思われ、それを思うと実は今よりも昔の人の方が色に関する感覚が優れていたのかもしれませんね。
私たちももう一度森に入って、ナチュラルハーモニーを演出する木漏れ日から様々な色を見つめなおしてみませんか。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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