こんにちは、指導部の戸田です。
みなさんは毎日の生活の中で、何かしら木からの恩恵を受けています。
授業で使う模造紙やコピー用紙、デッサンの鉛筆。今座っている箱イスも年季の入った木ですね。
4階のテラスにはイロハモミジが2本ありますし、JRの線路を見下ろすと堀端にソメイヨシノやムクノキをはじめ多様な樹種が並んでいます。
有史以前から、人は木を生活の一部としていろいろな方法で取り入れてきました。
家屋や箸、薪…私自身想い返してみても、昭和の終わりころまでは身の回りに今よりも木を使ったモノが多かったような気がしますし、当たり前でしたから気にもしませんでした
(木だけにって、かけてませんよ)。
反対に、今では二酸化炭素量の抑制のために“木を植えましょう”とか言って、“環境保護”といえば何かと木がクローズアップされがちですね(頼り過ぎている感もあります)。
さて、これからシリーズで環境に関する話題を取り上げていきたいと思います。
OCHABIの授業ではSDGsは頻繁に取り上げられますが、それらを取り巻く環境の実態を知る機会はなかなかありません。
いつも授業では言っていますが、対象とするものを知って初めて自分の提案ができる、と思います。
このことはみなさんが今後社会に出た時に改めて実感することになるでしょう。
では話を木に戻しましょうか。
このように身近な木ですが、ここで素朴なギモン。
私たちが住む日本には一体どのくらいの木があるのでしょうか。
まずは量から。
林野庁が行った直近の調査結果によると、現在国内には86億1,500万立方メートル(㎥)の森林蓄積があることがわかります。
ただしこれには農地の果樹や学校、神社仏閣の樹木等は含まれていません。
実際にはもう少しあると思われます。
しかも蓄積量は年々増加しているのだとか。
それでは本数はどうでしょう。
通常、森の状態を本数で著すことは稀です。
よく聞くのは「森林面積○万ヘクタール(ha)」ではないでしょうか(ha:ヘクタールは100 m×100 mの広さです)。
先ほどの林野庁の調査結果では人工林と天然林、その他を合わせて2,576万ヘクタール(ha)あるとのこと。
ここから植わっている木の本数を推定する?
人工林ならまだしも、天然林の間隔って一定ではないはずですよね。
ここまで調べたら日本中には一体何本あるのか、余計に知りたいです(小生だけ?)。
はて、どのようにするのでしょうか?
答えは簡単、日本国中の木を1本1本数えていけば、いつかは答えられるでしょう。
でも現実的には不可能。
んー、何かいい方法はないでしょうか?
解答は次回に持ち越し。みなさんも何本あるのか想像してみてくださいね。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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