Creative Solution Awards –2022 3rd Presentation- メインビジュアル作者 宮下奈々さん インタビュー

こんにちは、指導部講師です。

Creative Solution Awards –2022 3rd Presentation- のメインビジュアルは、学生が授業の一環として制作・提案したものの中から高度デザイン・アート科2年生 宮下奈々さんのデザインが選ばれました。

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今回は宮下さんに制作秘話をインタビューをしましたのでご紹介します。


この度は採用おめでとうございました!ご自身のアイデアが採用されたと聞いた時、どんなお気持ちでしたか?


最初にお声がけいただいた時に、驚きすぎて声を出してしまった記憶があります。あまりにも実感が湧かなくて、先生方に選んでいただいた理由を聞いて回りましたね。 そうは言っても、デザインが完成した後、かなり愛着が湧いていたので本当に嬉しかったです。


うしろの「みそ太郎」も思わずにっこり。



今回、DMのアイデアはどのようなところから生まれたのですか?



かなり初期の段階で、迷路をモチーフにしたいな、という思いはありました。
3rdプレゼンは難解なお題になりやすいと考えています。(4thでも同じお題に取り組む影響でしょうか?) そういうことを考えている時に、「迷宮入り」というキーワードが出てきたんです。 案出しも色々な迷路で、アイデアを練っていました。 脳みそをモチーフにしたのは、やはり悩むと言ったら脳みそ!という案外単純なところだったと思います。

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ズラリ!


おお!ラフの段階でたくさん案出しをしていますね。



脳みその上に人が座っているのもありますよ。




制作する上でこだわった点や苦労した点もあれば教えていただけますか?



こだわった点は、楽しめる要素をたくさん盛り込んだことです。 迷路の答えを真面目に解いたり、横に繋げると答えが出ちゃったり、ぱっと見てもわからないけど、気づいたら目が離せなくなる隠し要素だったり。 全部見つけて欲しいですね。


意気揚々と仕掛けについて語ってくれる宮下さん。

苦労した点は、やはり文字ですかね。 もともとのコピーから変更したり、文字組みが気に入らなくて何度も修正したり、気に入ったフォントがどうしても使いたくて交渉したり… 選ばれてから形になるまで、かなり粘りました。 長期間、付き合ってくださった先生方に感謝しています。


宮下さんのガッツが現れた作品に仕上がったと思います!
アイデアやデザインを考えるときのために、普段から心がけていることはありますか?



心がけているのは、自分で楽しめるデザインにすることです。
自分が楽しくないものを、他の人はまず見てもくれない、と考えているので。



言われてみれば確かにそうですね。
ところでOCHABIはチームで取り組む課題も多いですが、個人制作とチームワークの違いって感じますか?


個人制作は、自分の好きなことをギリギリまで詰められるのが魅力ですね。 個人制作では締め切り直前まで作業できますし、自分が好きなデザインをどれだけ詰めても誰からも文句は言われません。 その分、個人の力量が問われますし、責任が問われない分時間にルーズになりがちで余計に苦労することもよくあります。

対して、チーム制作では多人数で同時に作業を進めていく関係上、時間がシビアです。 計画的に何をどう進めていくかしっかりと決めておかないと、班員同士の作業がうまく噛み合わずに無駄な時間が生まれてしまいます。 後々、それが効いてきててんやわんやになりますね。 アイデア出しではチームで考えると、自分では考えつかないアイデアが出てくるのでとても楽しいです。 複数人のアイデアを掛け合わせることができれば、思いがけない答えに行き着くこともあるので。


個人、チームそれぞれ良いところがありますよね。


これからのOCHABI生活でやってみたいことはありますか? 新しくチャレンジしたいことや、引き続きがんばりたいことなどもあれば教えてください。


OCHABIでは平面的な静止画が重視されがちですが、個人的には立体的で動的なものを頑張りたいと思っています。 BlenderやAfterEffects、Cinema4Dといったソフトを授業に関係なくいじっています。 もちろん、静止画での画面映えは引き続き頑張りたいと思ってます。


あっ!3Dのアニメーションですか?可愛いですね。



これは授業でBlenderで制作しました。可愛いでしょ。




では最後の質問です。ずばり、夢は?


楽しいものを作り続けたいですね。 何が?とか、どうやって?というのはまだ決まっているわけではないのですが、楽しいものを自分の手で生み出し続けられれば良いなと思ってます。 自分の作ったものが、誰かに刺さってくれればもっと嬉しいです。




宮下さんありがとうございました!これからも学校生活と制作を楽しんでくださいね。