高度デザイン・アート科2年 石塚です。 前回、印刷物を綺麗に仕上げるために使用される “トンボ(トリムマーク)”について解説しました。 しかし、トンボだけでは完璧に仕上がりません。 今回は裁断された時にズレが生じないように使われる、“塗り足し”について解説します。 塗り足しとは、仕上がりのサイズよりも大きく外側にある、裁断時に裁ち落とされる部分のことです。 紙の端まで印刷したい場合(縁なし印刷)にはこの塗り足しが必要になります。 ではなぜ、塗り足しが必要なのか? ポスターや冊子などの頒布物を印刷する際は「A4のデータにはA4の紙に印刷する」のではなく、 実際よりも大きな紙に出力し、印刷された紙を重ねまとめて裁断するため断裁する際に1〜2mmズレてしまいます。 塗り足しがないと、紙の端に白が出てしまい思い通りの制作物にならない可能性が高いです。 塗り足しがあるとこのように余白なく綺麗に裁断され、完璧な印刷物が完成します。 塗り足し・トンボを活用して綺麗な印刷物を作りましょう!
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