Creative Solution Awards –3rdPresentation- ポストカードデザイン作者 瀬川 力暉さん インタビュー

講師の安達です。
Creative Solution Awards – 3rd Presentation-のメインビジュアルに、学生が授業の一環として制作・提案したものの中から高度デザイン・アート科3年生 瀬川 力暉さんのデザインが選ばれました。

今回は瀬川さんに制作の背景についてインタビューしました。

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講師・安達(以下、安達):このたびは採用おめでとうございます。瀬川さんは編入学生としてOCHABIに入学してから半年というタイミングでもありますね。ご自身のアイデアが採用されたと聞いた時、どんなお気持ちでしたか?

瀬川 力暉(以下、瀬川):ありがとうございます。かなり個性的で人を選ぶデザインだと個人的に思っていたのでまさか採用されるとは思わなかった、というのが正直な感想です。

安達:今回、DMのアイデアはどのようなところから生まれたのですか?

瀬川:これは制作に本格的に入るまえに、先生にサムネイルを見てもらい、意見をいただいたものです。秋のプレゼンテーションということで、関連した動物を調べて、鹿、りす、うさぎを使うことに決めました。

そしてただの動物では印象に残らないと思い、なんとかして目に留まってもらい、DMを見た人に、あたりさわりのないデザインでスルーされたくないと思ったので、インパクトを重視して制作しました。筋肉を描くにあたっては、ただなんとなく描くと、でたらめな筋肉になってしまうと思い、人体解剖学など、資料をいくつも集めて参考にしました。

安達:アイデアやデザインを考えるときのために、普段から心がけていることはありますか?

瀬川:ふだん、電車通学なので、車内の広告を見て、どういう情報が強調されているのか、どういった整理をしてデザインされているのかを、つねづね観察しています。そうして養った糧をもとに、アイデアやコンセプトがストレートに伝わるデザインというものを意識しています。

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安達:OCHABIの授業についての質問ですが、OCHABIはチームで取り組む課題も多いですよね。個人制作とチームワークの違いって感じますか? それぞれにきっと良い点や難しい点がありますよね。

瀬川:グループワークはメンバーとの意思疎通が欠かせない点が個人制作と最も異なる点だと思います。自分から意見を提案することだけでなく、メンバーの提案をうまく咀嚼し一つにまとめるというのは個人製作だと中々経験できないことなので、難しさとやりがいを常日頃から感じています。みんなが自分本位では、チームとしての意見がまとまらないものです。情報共有がうまくできていなかったり、意見が分かれたときはむずかしいなと感じますが、いろんな人に自分の考えに対して、意見をもらえる場というのは貴重ですね。

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安達:これまでのOCHABIの授業で印象的だったことなどありますか?

瀬川:「審査員を笑わせる動画をグループで製作する」という授業が入学して初回の授業であったのですが、かなりインパクトがあり印象に残っています。学校に入ってすぐ、いきなりはじめて会った人とチームになって動画を仕上げる、しかもそれを一週間やるんです。びっくりしました。人生でなかなかない経験だなと思いましたね。

安達:貴重な体験がいくつもありましたね。では、これから卒業まで、OCHABI生活でやってみたいことはありますか? 新しくチャレンジしたいことや、引き続きがんばりたいことなどもあれば教えてください。

瀬川:産学連携授業を通して、より魅力的な平面作品を制作するための表現技法を磨いていきたいです。

安達:最後の質問です。ずばり、夢は?

瀬川:夢と言えるかは分かりませんが、自分がたのしいだけでは終わらせない、人々のくらしに少しでも貢献できるような作品を作れるような人間になりたいと思っています。

安達:瀬川さん、どうもありがとうございました!

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