【内閣府男女共同参画推進連携会議】SDGs副教材のデザイン制作者インタビュー!

講師の安達です。
男女共同参画推進連携会議(事務局:内閣府男女共同参画局)のインターンシップで
主に中学生対象の、SDGs副教材のデザインをしました。
今回は担当した秋屋 百萌さんと鈴木 美優さんに、制作の背景についてインタビューしました。

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講師・安達(以下、安達):SDGs副教材のデザインの制作について、なぜ取り組もうと思いましたか?

秋屋 百萌(以下、秋屋):初めは自信がなくて断ろうと思っていましたが、経験を積みたかったため、これは経験や自信を付けるためのチャンスだと思い、引き受けました。

鈴木 美優(以下、鈴木):先生から話をもらい、グラフィックデザイナーになるという自分の夢の架け橋になる大きなきっかけということと、このチャンスは絶対に逃したくないと思ったので、参加させていただきました。

安達:なるほど。ふたりともチャンスだと思われたのですね。やってみた感想はどうですか?

秋屋:イラスト担当をさせていただきまして、どういう目線で見られるかをすごく気にしました。やっちゃいけない表現とやっていい表現の境界線が難しかったです。今まででいちばん、ラフを描いたと思います。色選びも苦労しました。

安達:イラストの絵柄や、ビタミンカラーのオレンジとグリーンにたどり着くまで、何度もクライアントの担当者様と、確認作業を重ねていましたね。
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秋屋:はい。ただのイラスト提供をするだけでは終わらない点が、やはり学校での取り組みと、仕事として取り組みの大きな違いだと改めて感じました。
ただ、達成感はすごく感じます。自分たちのデザインが実際に人の手に届くと思うと大変嬉しいです。

安達:ありがとうございます。鈴木さん、やってみた感想はいかがですか?

鈴木:スケジュール管理をはじめ、ユニバーサルデザイン――どんな人にも見やすいようなデザイン ――を考えるなど、 授業では習えない、お仕事の実践的な部分を経験できて、とても勉強になりました。

安達:学校の課題とは違った、貴重な体験でしたね。では、制作で大変だったことはなんですか?

鈴木:編集で使用したインデザインは、はじめて触れたソフトで、難しかったです。自分の知らないところに仕事として求められているスキルがあると感じました。

秋屋:原稿の読み込みと添削です。最初の資料の文字数が多く、依頼されたページ数に収まらず、添削をしました。二人で大きな紙に印刷して音読をし、文字を入れ替えたり、削ったり、表現を変えたり。そうしてやっとメインのデザインに進むことができ、優しい言葉に変えるのもデザインのできるイラストレーターでないといけないのだなと気がつきました。

安達:メインのデザインを作業するのは、鈴木さんがおこなっていましたね。
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鈴木:はい。スケジュール管理と、クライアントとのイメージの違いを合わせていくことです。先方は週に1回~2回進捗を伝えていましたので、毎週間に合うように二人ですり合わせることも大変でした。
イメージの相違については、自分たちがこうしたい、こうだろう、と思っていたものが、クライアントにとってはして欲しくないことだった、ということが何回かあり、意見の相違に対する確認は、初期段階から最後までかなり何度も行っていました。

安達:スケジュール管理のために、クライアント先とのメールのやりとりは鈴木さんが、イラストのイメージをつかむために、会議の進行は秋屋さんがおこなっていましたよね。

鈴木:はい、最初はメールも誤字脱字チェックをいろんな人に見ていただいてから、送信していましたが、だんだんスムーズにできるようになりました。

秋屋:会議では大人との会話をすることに緊張しました。後半に連れて緊張しすぎずにできるようになりました。

安達:大枠を決めるのに時間をかけましたよね。納得のいくものができてよかったです。
それでは、今回のことを今後の活動(就職や制作)にどう繋げていきたいですか?

秋屋:趣味の絵と、仕事として求められる絵とは違うものです。一枚絵を描くときとは違うもので、浮かず、またわかりやすいように溶け込ませ、好き嫌いの出ないよう描くことが難しく、一般の人から見た印象を知ることができました。
また、何十枚と描いたラフもボツになることも少なからず、時間がかかりました。そのため鈴木さんの作業を止めてしまうこともあり、今後、私の最重要課題だなと思います。
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鈴木:今回の経験は私の中でとても貴重で、初めてできた、お仕事としての実践的な部分を理解しました。より多くの人に私のデザインを見てもらえるように、「好き」と言ってもらえるように一層努力をしていきたいと思いました。
とても素敵な経験をさせていただきました。

秋屋:今回の経験を経てイラストを描くだけではなく、オールマイティーにできるデザイナーになりたいと改めて強く感じました。二人で担当させていただいたこのお仕事も、いつかは一人でも担当できるよう、足りないスキルを残りの学生生活で、学んでいきたいと思っています。

安達:秋屋さん、鈴木さん、ありがとうございました!


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