【卒業生インタビュー】一戸等(グラフィックデザイナー)

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一戸等(SHINKA株式会社/グラフィックデザイナー/2019年卒業)※2020年02月現在

カルチャー全体を俯瞰しながら、ディレクションすることの面白さに気付いた。

① 高校時代の私

スケートボードに明け暮れ、社会の抑圧から逃れるために自由な表現を模索していた。

 私は定時制の高校に通いながら、スケートボードに明け暮れる生活を送っていました。地元のコミュニティーには、ヒップホップやストリートダンス、グラフィティーアートなど自由に表現活動をする年上の友達が多く、また自分は5人兄弟なのですが、長男がイラストレーター、次男がWEBデザイナーといった家庭環境で育ったので、高校卒業間近になると自然と美術系の進路を考えるようになりました。通っていたのが4年制の高校だったこともあり、大学で漠然とした時間を過ごすより、早く自立したいという気持ちが強く、かといって2年制の専門学校だと2年目ですぐに就職活動なので、何かを突き詰めるための時間が心もとないと感じ、3年制に絞って探しました。そんな中、スケートボードを通じてストリートカルチャー全体を俯瞰して楽しんできた自分に気づき、手を動かして何かを作るクリエイティブだけではなく、全体をディレクションする立場について考えるようになり、ゼロからのコンセプト作りをロジカルに学ぶことができるOCHABIに決めました。

② OCHABIで学んだこと

プレゼンテーションの競争の中で、多様性を受け入れることの大切さに気付いた。

 OCHABIでは年に4回の審査員やクライアントに対するプレゼンテーションがあるのですが、そこで賞をいただけるかどうかは学生同士の競争なので、負けず嫌いな私にとっては毎回が非常にプレッシャーでした。例えばスケートボードのコミュニティーでは、全員が同じものが好きで自分のビジョンを共有しやすかったのですが、OCHABIでは趣味趣向が違った学生同士でチームを組むこともあるので、「私はそう思わない」という意見が多く、どうやってその人のアイディアを企画に組み込めるか、どうモチベーションを下げずに次のアイディアに繋げるかについて思い悩んだ経験が印象的です。また成果発表会の特別審査員の講評で、「君が作るものは綺麗過ぎて付け入る隙がない」と言われたのは、目から鱗が落ちる思いがしました。人間同士でもそうですが、がちがちに固め過ぎることで人を寄せ付けない人って、近寄りづらいし愛されづらいと思います。OCHABIではクリエイティブの本質が作る人と見る人、多様な人間同士のコミュニケーションにあることを学びました。

③ 現在の私

OCHABIのデザインアート思考®は、クリエイティブを楽しむための財産になる。

 現在は、SHINKA株式会社のクリエイティブ部に所属し、主にグラフィックデザインをしています。ただクリエイティブ部にも売上目標が決まっているので、自分たちで積極的に企画を立てたり営業したりする必要があります。そんな時にOCHABIで身に付けたデザインアート思考®がとても役立っていて、純粋に自分の頭の中を整理できたり、企画を筋が通った形で説明できたりするので、クライアントが理解しやすく、納得感を持たせてあげられます。社会に出てみると分かるのですが、デザインアート思考®のようなマーケティングとプランニングのフレームワークは、よい広告をつくる人ほど掘り下げて設計の役に立てていますし、当たり前のように使いこなしている人もいます。もし高校時代の自分にアドバイスするとしたら、プロフェッショナルのよい仕事を見た時に、ただ見るだけじゃなくて、どういう風に作っているのかまで考えて刺激を受けることで、将来の自分がどんなクリエイティブに関わりたいのかを、自分事として考えることを勧めたいです。

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