【CSA -2024 3rd Presentation- 特別審査員】川﨑朱美子さんに密着取材しました(総評編)
こんにちは、指導部 亀山です。
先日Creative Solution Awardsでお招きした特別審査員 ゲヒルン株式会社 代表取締役 石森大貴さんのご様子をレポートします。
石森さんの特別審査員賞に輝いたのは、株式会社資生堂からの与件「インテグレートと専科のブランド体験機会を創出するコミュニケーションとスペース、必要であれば商品も開発しなさい」に取り組んだ、3年生Cチームの「こっそりあかぬける」という企画です。
以下、石森さんからいただいたコメントです。
【特別審査員賞(抜粋)】
この企画は17歳のペルソナが設定されていたんですけど、結局この問題は私たちの問題なんですと言って、このチームは自分自身が感じていた問題を企画に反映させてきたんですね。なので僕がプレゼンを聞いたときはペルソナのストーリーよりも彼女自身のストーリーに惹き込まれてこの企画を選びました。
資生堂が美人とはこういうもの、美しさとはこういうものですとCMしている中、そうではないと。自分たちはあの美人にはなれないと言って自分たちが好きなことや楽しむための追求をするということでクライアントの資生堂にNOを突きつけていった企画でもあります。そういった概念だったり思想みたいなところにすごく惹かれました。
僕らも防災アプリを作るときに誰かを想定する前に自分たちが使うためにまず自分たちを第一ユーザーに設定してアプリを作るんですけど、彼女たちも自分たちが第一ユーザーになって展示をしていたのですごく好きでした。
総評としては下記のコメントをいただきました。
【総評(抜粋)】
僕は展示を見る際にバリアフリーになっているか、いろんな配慮が行き届いているかという観点で割と見ていました。
せっかく皆さん美術やデザインを学ばれているので、健常者とは違う色の見え方をしている人がいるんだってことを知ってもらったり、ディスレクシアといって文字が読めない人もいるんですね。読み書きはできないけど会話はできるんです。そういう人には音声で伝えるということが非常に大事なので、文字だけに頼らない、色だけに頼らない、音声だけにも頼らないデザインの仕事をしてほしいなと思います。
先ほど防災用食が配られましたが、あれには色の帯が付いていて、他にも色の名前がひらがなと漢字と英語で書いてあって、あと数字も01~05まで割り振ってあります。なので、緑色のやつ持ってきてと言われた時に、緑がわからなくても「緑」と言葉で書いてあるし、04番のやつ持って来てと言えば、日本人とか外国語話者に関係なくそのパッケージを確実に持ってこられるようなデザインになっています。
なのでガイドラインが実はいっぱいあって、バリアフリーとかユニバーサルデザインのガイドラインだとか、ネットで探すと出てくるので、皆さんそういうものを読んでもっと知識をつけて、卒業後世の中でたくさん活躍してほしいなと思います。
最後は石森さんの特別審査員賞に輝いた3年生のチームメンバーと記念撮影!
石森さん、本当にどうもありがとうございました!