【CSA -2024 3rd Presentation- 特別審査員】稲田 明恵さんに密着取材しました(総評編)
先日行われた「Creative Solution Awards-2018 3rd Presentation-」の特別審査員にデザイナーの 三上 悠里さんをお迎えしました。
今回はその表彰式編をレポートします。
三上さんの特別審査員賞に輝いたのは、大正製薬株式会社様からの与件「リポビタンDの熱狂的ファンを創る地域限定プロモーションを考案せよ」に取り組んだ、2Eチーム「D-DASH」という企画です。
以下、三上さんの選出理由です。
「これはもう私がばっちりターゲットで、ターゲティングされてしまった。家族でドライブにも行くし子供もいるので、確かにパーキングエリアで子供に何か買い与えないと、そのあとなかなかスムーズに事が運ばない。リポビタンDをそんなに飲む人じゃなかったとしても子供にねだられたら買うかもしれないし、子供の収集癖を利用して種類をたくさん作るなど、すごくよくできている。当事者じゃないのにすごい。おめでとうございます!」
最優秀賞に輝いた、2Dチーム「Secret communication radio in limousine」の提案(クライアント/ 株式会社J-WAVE)には、下記のコメントを三上さんより頂きました。
「最優秀賞おめでとうございます。ここはすごくトータルでクオリティが高かった。アイデア、プレゼンテーション、物の作り込みと、トータルのバランス感覚がすごく良い。 アイデアも見えているのに聞こえないというもどかしさを利用して人の興味をくすぐるというのがすごく面白かった。ここからさらにブラッシュアップするには作りもののクオリティを更に上げていくとか、細かい設定を詰めていくとかそういうところだと思う。おめでとうございます!」
また、総評として下記のコメントをいただきました。
「今日は朝から皆さんの課題と作品を見せていただき、いろんなことを感じて考えた。まず、すごくレベルの高い課題をやっているなと思う。今すぐこれが仕事だっとしてもおかしくない。 実際、私は現場で日々こういう課題をお客さんから相談され、それに対してどう答えるかという仕事をしているが、その中でどうしても当事者としての意識を持ちづらい課題だったり地域だったりに出会った時に、やはり観念的になってしまうところがあると思う。そういう時はなるべく自分の体を使って考えるという事が大事なんじゃないかと今日感じた。
社会にでて仕事をしていると本当に日々、答えを求められるというか、課題に対しての答えを求められ続ける日々がくると思う。 そうした時に、その課題は本当に課題なのかとか、なにか・・早くないことというか、自分の中に基準を持っておかないと日々やってくるものに流されてしまうところがあるように感じる。 仕事をしていく上でのモチベーションや自分にとって何が大事なのかを忘れないようにやっていくことが大切。 特にこんなふうにすぐに社会に出ていけるような教育の中で、すごくレベルの高いことをやっているので、その分そのスピードが早まって疲弊してしまったらもったいないなということも少し感じる。 使い古された言葉だが、whatのデザイン、howのデザインという言い方があるが、昔デザイナーはどうデザインするかというhowを考えていたけれど、これからはwhatで何をデザインするかという時代だってことはもう結構前から言われていて。 しかし、今問われているのはwhyの部分だ思う。 なぜ自分はこうするかという必然性のあることをやらないと、日々つぎつぎ降ってくる課題に流されてしまい、もったいない。 そういうことを感じた日だった。
皆さんの課題への取り組みは素晴らしいものだし、こういう学生の時の時間はすごく貴重な時間だと思うので、自分のそうしたモチベーションというか、なぜこの学校でやっているのかということを大事にしてほしいと思った。 ありがとうございました。」
最後に「D-DASH」のチームメンバーと記念撮影。
三上さん、本当にどうもありがとうございました!