【CSA -2024 3rd Presentation- 特別審査員】川﨑朱美子さんに密着取材しました(総評編)
ありのまま、等身大の表現を持ち寄るのは、そう簡単なことではありません。「自分をよく見せたい」「こう思われたい」という希望の姿は、誰しもが持っていて、自分の「興味」や「関心」が他の人とは違っていると思うと、知られると恥ずかしい、変な人に思われるのではないかというような感情が現れます。
その状態は当然のことです。
他の人と違っている奇異さ、それが全面に出ると見えてしまう明らかなる相違。「目立ちたい」というような特別な感情がなければ、しまっておきたいものです。
でも、裏を返せば、その相違点は、個性なのです。他の人とは違った視点、考え方、解答に至る道筋、それらを織りなす自分だけが持っている「興味」「関心」が作り上げたものが個性です。
だからこそ、持ち寄るのです。
いきなりすべてを出す必要はありません。ちょっとした、私と私以外の違いを知り、その差を感じる。違いの面白さが見えてくれば、もうちょっと違う自分を出してみる。そういう繰り返しがやがて「ありのまま」の表現につながります。
そうなれば、本当に強い個性を導き出せます。他と全く違った自分が見いだせるからです。
だからこそ、OCHABIでは、持ち寄るのです。
*2016年度現在の授業一覧