【CSA -2024 3rd Presentation- 特別審査員】稲田 明恵さんに密着取材しました(総評編)
学生記者の遠藤です。
御茶の水美術専門学校学生有志による「陸前高田プロジェクト」 2015冬&2016春、
二つ目のクライアントは、初登場!「柴田表具店」さんです!
実は前回の夏の陣の時に初めてお会いしてお話を伺っていました。
皆さん、「表具(ひょうぐ)」ってご存知ですか?
私も柴田さんにお会いするまで知らなかったのですが、一言で言うと、 障子などの紙を張るお仕事なんだそうです!
見てください、この見事な手さばき…!!
ものの数分で出来ちゃいました。
そして柴田さんは、趣味でロードレーサーをやっており、
チームのユニフォームをご自分でデザインされたり、
今使われているロゴの書体もご自分が書かれたものを使われているそうです。
法被の腕には模様かと思いきや、「表具」とデザインされた文字が!
これは想像以上にこだわりがある方だ…!とビックリしつつ密かに燃える私たち。
遠征から帰った後、インタビューしたことをまとめ直し、
再度お手紙で柴田さんへ質問させていただきました。
そこから分かったことが、
「柴田表具店は来年(2016年)で100周年を迎える。それにあたって記念グッズを作りたい。」
「柴田さんは3代目。だが、子供には継がせず自分の代で終わりにする。」
「初代が好きだった達磨をロゴに使って欲しい」
「好きな花は桜」
「ひょうグー(Goodの意)などダジャレも好き」
などなど…。
これを踏まえて冬では「達磨」「桜」「(紙を張る際に使う)はけ」などをモチーフにした
ロゴを提案することになりました。
桜と達磨が入ったロゴが気になるそうです。
柴田さんの好きなものが詰まったロゴです。
この結果をメンバーで話し合ったところ、 「このままだと《表具店》って伝わらなくないか?」という意見が出てきました。
そうなんです。ここが一筋縄ではいかないところで、
いくら相手の好きなものを詰め込めたとしても、あくまで「お店のロゴ」なので、
ロゴを一目で見た時にどんな仕事をしている方なのか、どんな人がやっているお店なのかが
伝わるのが理想です。
「柴田さん本人」のロゴならばいいのかもしれませんが、 「柴田表具店」のロゴとなるとまた別の話になってしまうのです。
なので、再度春までロゴをブラッシュアップし提案しなおすことになりました。
後編へ続く。