卒制作品を振り返って

こんにちは。講師の小原です。
ochabiでは先日卒業制作展「OCHABI CREATIVE FAIR 2016 -欲しいからつくりました-」が開催されました。

中でも一号館1階ギャラリーに展示されていた絵画作品のうち、中央の新井くんの作品に目を惹かれました。
彼の作品は様々な色彩を様々なタッチで画面に配置したものを下地としており、その上に多種多様なカタチがちらばっておりました。
そのカタチが何を意味するものなのかはカタチから想像できるものはいい意味で少なかったですが、唯一、画面内において説明的に描かれていた左目。
画面中央の上部八分の一あたりに配置された左目は彼の目でしょうか?
画面内の出来事を見張っているようにも見えるしおそるおそる覗いているようにも見えます。
むしろ画面内の出来事には目もくれず、コチラを凝視しているようにも見えました。
画面内に目があることで、この作品内の要素をまとめる役目は果たしていました。しかし、無くてもいい要素でもあったと思います。
いろいろ分析して見ていましたが、最終的には一枚の絵の中の要素で結構な時間、作品の前で楽しめたということは間違いありません。
それだけでもいい作品といえるでしょう。
しかし欲しいかと言われたら、作品そのものよりも、この絵をモチーフにしたグッズのほうが欲しいと思ったのが正直な感想です。iphoneケースや、ネクタイなど。
あとは今回の50号サイズではなく、150号、いや、2メートル×7メートル位のサイズで見てみたかったです。
なにしろ可能性を秘めた作品でした。
新井君、これからも制作し続けてください。
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