OCHABI 60周年記念展「生物学者がはじめた美術学校」 レポート②

こんにちは。OCHABI講師の青木です。

このシリーズでは先日開催された60周年記念展
「生物学者がはじめた美術学校」
-服部廣太郎博士とOCHABI 60年の軌跡-
のレポートを兼ねて、私の感じた重みや展示の感想を書いてみたいと思います。

今回は「創設者である服部廣太郎博士について」。

「生物学者がはじめた美術学校」というタイトルの通り
創設者の服部廣太郎博士は、現東京大学で植物学を修め、
東宮(のちの昭和天皇)に生物学を講じた生物学者です。

この展示では廣太郎博士がどのような研究をしたどのような人物なのか。
またどのような思想を持っていたのかがパネルで紹介されていました。

中でも私が感動した一文はこちらです。
 
多数の人が常に無心に見て、何の興味をも感じない一片の木の葉、
其木の葉の一生は如何なるものかを研究すれば、
ここにも造化の妙機が窺はれるのである。
(家庭必読通俗科学 婦人叢書;第1編 1908年(明41.6)P88)

生物学者としての博士のこの言葉は、「観察する」ことの
大切さと実験科学のあり方を説いていますが、
芸術における「ものの見方や」、
学生が日々学んでいる「問題解決」に取り組むための
「視点」にも通ずると思いました。

そこにあるものを如何に見て捉えるか。

改めて博士に観察の大切さを教えて貰ったように思いました。

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次回は「OCHABIの60年(創立から今までの写真展示)」についてのレポートです。

OCHABI 60周年記念展「生物学者がはじめた美術学校」 レポート①はこちら