【ENRICHING】根源的な情報から現象を整理する習慣を。

第1 章 新しいリーダー論

日常的に目にする様々な現象の一つ一つを把握することは大変です、原因または起点となる情報を「深い視点、または高い視点=概念」で把握することが効率的です、もっとも高い視点( それは最も深い本質的な視点でもある) は、地球が見える視点です。
地球があるから私を含めたすべての人々が生きていくことができます。

この地球があるという基盤情報から、日常的な細かな情報を見つめると、非常にスッキリと情報を整理することができるようになります。情報とはより良い選択を意味しますから、より根源的な考え方に近い情報が重要ということになります。1962年10 月14 日から28 日までの14 日間に起きたキューバ危機の時に、J.F. ケネディもフルシチョフも同じことを考えたと思います。アメリカかソビエトかのチョイスではなく、もし対立の解消のために、どちらかが核のボタンを押せば、地球がなくなる状況に近くなるとお互いに考え着いたと思います。

深い情報にたどり着く考え方や思考を行うことが、もっともリーダーに大切な情報整理の方向感です。

寄って立つ基盤が揺らいでいると、浅い階層で争っても意味が薄いことになります。より深い情報で組み立てられた視点=考え方を手に入れると、争う必要もなくなったりします。浅い階層の原因が意味を持たなくなり消え失せるからです。

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