みなさんこんにちは、講師の小原です。
一年生のデッサンにおいて行われた、伝わるデッサン「プレゼントする相手を決めて空想のグラス(カップ・コップ)を描く」の授業報告を行いたいと思います。
素敵なカップですね~、あたたかい火が灯り、これからの季節に似合いますね。
しかし、デッサンだからといって、突然描き始めているわけではありません。
このカップを例に見ていきましょう。
今回はまず、「プレゼントをする相手」を決めるところから。
家族の誰か、友人、アニメキャラ、誰でも良いので「ターゲット」となる対象を決めます。
そして調査・分析をしながら30案くらいの案だしスケッチをします。
そこからインサイト・コンセプト・ビジョンと詰めて行き、形にする前に情報の整理をします。
今回は30案出したアイディアから3点に絞り、最終的に1案をしっかりとデッサンし、
まるでそういったものが存在するかのような作品たちが出来上がりました。
【常日ごろから申しておりますが・・・】
もちろんこれらのモノが存在しているのは皆さんの頭の中。
大切なのは頭の中にあるビジュアルを、「紙の上にできる限り想像したまま描ける。」
ということなのです。
「いかに素晴らしいカタチやアイディアがあっても、それを第三者に伝えられなければ勿体無いのです。」
それを具現化させるために必要なことをデッサンの授業では行っております。
皆さんそれぞれの絵の中にある商品に見事引き込まれておりました。
それだけ、見る側の心をつかむビジュアルが完成したということです。
今回も投票形式で人気作品を決めました。
が、ただ、「うまいからエライ!」ではありません。
伝わったかどうか、が評価ポイントとして投票してもらいました。
先ほどのカップに、投票が集まり始めていますね!
描き手の意図を伝えるために必要な手段は沢山あります。
しかしまずは描き手が、明確な意図をもつことがなによりも重要です。
今回は特に個性がでた課題でもありました。
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