芸術の秋 【「こんなはずじゃなかった!」の対策】

こんにちは、講師の小原です。
さて、絵画作品の特集第六弾は【「こんなはずじゃなかった!」の対策】です。

PCでの作品制作をする学生が増えつつある作今、コマンドZ(※)で戻れない作業
が、アナログ制作にはつきものです。

しかし、初めから失敗を恐れてビクビクしていては、大胆でイイ仕事はできません。
かといって、高い材料を一発で無駄にするようなことも、控えたいはずです。

ちなみに、画材には注意書きがされており、これとこれは混ぜちゃだめ、等、色々ありますが、いわゆる洗剤などにある、酸性とアルカリ性で混ぜたら毒ガスが発生。。。などというものはまず「水彩絵の具」「アクリル絵の具」ではありえません。
水彩絵の具は「顔料+アラビアゴム」ですし、アクリル絵の具やそれらにちかいメディウム類も「顔料+○○樹脂」です。
樹脂に関しては、硬化速度の違いや化学的な相性がありますが、そこを色々
実験することが、本番で「失敗を招かない」、また、新たな「自分だけの技法」を見つける機会となるのです。

誰かが試して、成功した技法だけを教えてもらい、学んだつもりになっては
いけないのです。

画材に興味を持ったらまず、色々と試すことをお勧めします。

しかし、目的を告げてくれれば、どのような画材のどういった使い方が適しているかは教えることはできます。

絵に限らず、立体物の塗装等も相談に乗りますので是非聞いてください。

試すパターンが多ければ多いほど、失敗は減り、自信がつきます。

制作上、特に色塗り系は、皆さんの普段の制作ペースを見ていると、時期的に一番、いわゆるあたふたしている締め切りに近い時期にぶち当たります。
そのタイミングで、試したことのない行動を、あせって実行し、うまくいく
はずはないのです。
コマンドZはありません。

※コマンドZ(mac)ctrlZ(win)とは、フォトショップ、やイラストレーターなどの操作上で、「一つ前の行程に戻る」という魔法のようなキー操作です。